『ウソだろ…おい……。何で…。』
駐車場に停めた車の中で、時間をつぶそうと思い、携帯でニュースを
見たオレは飛び上がって驚いた……そして虚無感が一気にオレを
包み込んだ。
彼女とは、別に知り合いでもない。しかしファンの一人であったことは
確かなことだ。AV(よく見えるやつ)も観たし、レギュラーの深夜番組
「ギルガメッシュないと」も、親の目を盗んではよく見たものだった。
そんな彼女が朝のバラエティーに出演したとき、Tバック姿を披露して…
「今の私には、オシリを出すことが求められている。だから恥ずかしくても
それが与えられた仕事と思ってやるんです。」と謙虚に答えた。
このときから、彼女の人間性がオレの心の琴線に触れ…その後
バラエティ・コメンテーターとして、アンダーグラウンドから表舞台に
登りつめ…自分の居場所を、芸能界で確立した彼女に
好感を抱かないはずがなかった。
特に印象的なシーンは、「志村けんのバカ殿様」での1シーンである。
殿にお見合いを勧める家老の桑野が、「次の方、どうぞ!」と
そこに登場したのは飯島愛さん。
「殿~♡……うふっ♡♡♡」着物を着崩して、彼女が笑う。
「おい、いくらオレでもやべぇんじゃねぇか…」
志村けんが困惑している。ハマった。
大学時代は、UFOキャッチャーで、「飯島愛の目覚ましCD」
なるものを手に入れた覚えがある。
「ね~ぇ、起きて…起きてくれなきゃ、愛チンは怒るぞぉ…!!」
学生寮で目ざましにしたら、大不評ではあったが。
彼女が、長期の休みを利用してアメリカに「語学留学」を
しようとしたという記憶もある。しかし、あまりの人気のために
芸能人としての立場から断念したとも聞いている。
そして、まだまだこれからのはずが?突然の引退表明。
サンデージャポンはしっかと観た。
「私には学がないから…」と言う彼女に、惜しいと思いつつも
ある「違和感」を感じた。それは……
彼女は、もっと重い病魔に侵されていたのではないか。
という一点である。
所持金の話は有名だが、彼女が新しい事業を興そうとしていた
ことを考えたら、自死を選ぶとは思えないし…思いたくない。
案の定、彼女が大量の服薬を行ったという形跡は今のところ
ないそうだ。
オレの手の中にも、抗うつ剤のカプセルが一個ある。
コイツをオーバードーズ(大量に服薬する)すると、不随意筋が
停止してしまう。わかりやすく言えば、『心臓が止まる』のだ。
薬局のヨシカワくんに聞いたが…馬鹿げた真似をするつもりはない。
彼の心に、一生残る傷を残すからだ。
そして、このオレを友人の一人として扱ってくれる人たちに
オレはまだ…何もお礼をしていない・しなきゃなんない。
そして、仮におれが死んでしまったとしたら…今まで教えた
生徒がきっと泣くだろう…今日、実業高校で手を焼かしたメグに会い
『元気でな!』「頑張れよ!」と言葉を交わし、ジュースを
彼氏ともどもおごってやった。
現実を棄てるには…まだまだ早すぎるのだ、オレは。
最後になったけど…飯島愛さん、笑顔をありがとう。
貴女は、自死なんかする人じゃあないって信じてます。
天国でも、お元気で♡