ケンゴと別れ、部屋に戻ったオレは…恋しさのあまり、仕事中のローズに電話をかけた。
接客中のフィリピーナ達の携帯は『マネージャー』が一律で預かるようになっている。
マネージャーが、「しばらくお待ち下さい」と言って、『こんばんはー!』と、ハスキーなローズの声が返ってきた。
話らしい話はなかったが、クリスマスのプレゼントのお礼は、ナイキのバッシュが欲しいと言ってみると「あんまり高いのはムリ!」と返事が返ってきた。
こっちも、そんなに期待はしていない。
\15000くらいだよ。と伝えると納得してくれたようだった。
今度は、ローズから話題を切り出してきた。また、店がポイント争いをさせるらしい。
夜7:00前半までに、客からの指名を取らないと給料が上がらないのだ。
そして、誰からも指名されず、売上に貢献しなければ…まぁ、言うまでもない。
「来れる?明日…助けてほしいの」
脳足りん(カタカナで書くと、ノータリン!)なオレは二つ返事で『行くよ』と言ってしまった。
このコースだと、2時間で万州が消し飛ぶ。
そして、3回も通ったなら…コレもまた言うまでもなしだ。
『カネの切れ目が、縁の切れ目』
っていう、イヤな諺(ことわざ)を思い出したのはこの時だ。
縁があって、出逢い…夢中になり…砕け散る。
毎回、このパターンだ。……疲れた。
ローズをその気させるのは『自分次第』だと分かっている。
でも、そろそろ…『二人でいる幸せ』が欲しい。