先日の乱闘で、ケガをした左手はなかなか傷がふさがらない。
バンドエイドを貼ったせいか…。なら剥がしてしまえ。
癒着した部分に傷が入って、また血がにじみ出る。そしてオレは自覚するのだ。
『オレも血の通った人間なのだ』と…。
魔神皇帝なら、血も涙も流すハズがない。
そして、何より『滅ぼすまで』闘い続けるハズだ。
オレは、それをしなかった。アイツはまだ、学校の中で立ち直り…自分の未来のために『頑張れる』生徒だからだ。
将来、アイツがこのことを思い出すとき…横道にそれようとした自分を、体を張って正しい道に戻そうとした先コーがいた。と、でも思ってくれればいい。
まさしく、『一興』だ。