夏休みの一ヶ月、給料は出ないと言ったにもかかわらず
オレの保護費は見送られてしまった。つまり、「通勤定期も買えない」という
状況まで追い込まれてしまった。
担当の人は、最後の最後まで会議にて粘ってくれたようだが
他の奴らがマヌケなために、オレは後二十日をカネをなしで生きていけと
宣告されたも同然だった。
どうせ、他人事なのだ。給料一か月分なくなっても、自分の財布が
痛まなければどうだっていい。そんな感覚だろう。
ただ、担当の人は相当親身になってくれた。この人のバカ上司を
オレが一喝してやったことがあるが…恩義に感じてくれたのかもしれない。
『社会福祉協議会』で最大五万円の現金を貸してくれるという
言わば「渡りをつけてくれた」のだ。
市役所から歩いて20分、市の福祉文化会館にたどりつき
金銭的に困っていることを全て洗いざらい話す。そして、オレが住んでる
地区の民生委員の人に書類に一筆と、印鑑をもらった。
たったこれだけで、生活費を五万貸してもらえるのだ。ありがたい。
定期の代金はこれでなんとかなった。後は家賃だが、これは
まとめて不動産屋に払うことにしよう。
なんとかなるときは、なんとかなるものだ。