不測の事態は、いつでも起こりうる。
この少額訴訟…オレは、相手側が応じないケースも予測している。
つまり、『通常訴訟』に移行する可能性が、大いに高いのだ。
附属高校からの『内容証明』の写しを見て、オレはそう睨(にら)んだ。
内容証明郵便は、ぶっちゃけて言えば『タダの手紙』なのである。自分が正当であるなら、そんなもんは豚かヤギにでも喰わせてしまえばいい。
本当に気を引き締めなければならないのは、『裁判所』からの呼び出し状なのだ。
(例えば、ヤツラの二束三文の内容証明には速やかに連絡を求める…とあったが、応じる必要ははっきり言って、全くない)
正直、誤算だったのは
奴らが『弁護士』を飼っていたことだ…。
そのため、通常訴訟に移行すれば必然的に弁護士と対決は避けては通れない。
弁護士は、大半が『人間のクズ』と言っても過言ではない。依頼人に金を積まれりゃあ、六法全書を盾に悪質な因縁を付けてくる。
しかし、論理の展開にかけては奴らは『プロ』なのだ。
だから…手を引く?冗談じゃねぇ。
中間テスト製作の合間に、オレは労働争議や判例を首っぴきにして、自分だけの、反論、そして裁判官を納得させる『真実』をはっきり申し立てるのみである。
奴らを斬る日本刀は、打ち上がりつつある。
決戦までに研ぎ澄まし、必ず脳天にぶち込んでやる……。