そろそろ再開するらしく、
最近また見始めました。
今日の朝ドラで懐かしいフレーズを聞いたので、
メモしておこうかと。
文学少女の妹と、その友人とのシーンに出てきた、
あのフレーズ。
悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか?
そんな鋳型に入れたような悪人は、
世の中にあるはずがありませんよ。
平生はみんな善人なんです。
少なくともみんな、普通の人間なんです。
それが、いざという間際に、
急に悪人に変わるんだから
恐ろしいのです。
ほんとに、なんて素晴らしい人間考察。
これは、夏目漱石の「こころ」という作品の中での
先生のセリフですが、
本当にそうだなぁ、と最近つくづく思います。
先生は、「いざという間際」をお金が絡んだ時といっていますが、
お金だけじゃないかもね。
「その人が大事にしているものが脅かされる時」も
そうなんじゃないかと、最近思います。
悪い人間がいるんじゃなくて、
「いざという間際に」悪人になる。
悪い人間にならざるを得ない状況があったということ。
すごく酷い事をされたからと言って、
その人が悪人という訳ではなく、
酷い事をせざるを得ない状況にあったのかも。
罪を憎んで人を憎まず。
赦せる範囲のことなら、
赦して、楽になるのがいいのかも。