野村克也さんの本がランキング上位にいくつもあって、そういえばこの方、本もたくさん出してたんですね。
野村克也氏といえば、星野仙一氏と並んで
私の好きな名監督なのですが、
野村克也氏の言葉でずっと心に刺さったままの言葉があります。
それは、
勝ちに不思議の勝ちあり
負けに不思議の負けなし
という言葉。
この言葉、今でも私の軸となっています。
(多分誰かの言葉と思うけど、野村さん経由でこの言葉を知った人が私含め多くいるんじゃないかと。なので便宜上、野村さんの言葉としておきますね)
色んな解釈があると思いますが、
偶然とか、まぐれで勝つことはあっても、
負ける時は必ず、原因がある。
「勝ち」と「負け」を
「成功」と「失敗」に置き換えてもいいし、
人間関係に置き換えても。
誰かの成功した話っていうのは、偶然の産物かも知れないし、再現性がないかも知れない訳だから、それを参考にするより、
失敗談の方がむしろ参考になるんじゃないかと。
「こうすれば必ず失敗する」ということを避けていれば、大きく成功することはないかも知れないけど、失敗も避けられるかも。
ビジョナリーカンパニーという有名なビジネス書がありますが、
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衰退していく会社の予兆や傾向が書かれています。
古代中国の、馬の目利き名人の伯楽という人は
嫌いな相手には「名馬」の見分け方を教え、
好きな相手には「駄馬」の見分け方を教えていたそうで、
名馬を探すより駄馬を避けるという考え方は
野村さんの言葉に通じるところもあるなー、と。
人間関係もまさにそうで、
誰からも好かれる人っていうのはいないけれど、
誰からも嫌われる人というのは、存在します。
誰からも好かれる人って、どんな人かちょっと想像できないけど、
誰からも嫌われる人って、わかりやすいじゃん。
不潔とか、意地悪とか、自己中とか、色々。
ならばせめて誰からも嫌われる要素をなくしていけばいい。
失敗しないように無難に生きよう、とか
嫌われないように周りに迎合しよう、とか
そういうことを言いたい訳じゃなく、
「勝ち」を目指すのではなく、「負けない」を
意識するのがいいんじゃないかと思いはじめてから、私の人生、ちょっと生きやすくなったかも。
野村克也氏のこの言葉には、
本当に救われた。
頭がよくて、人格者という印象。
御冥福をお祈りします。