「捨てる」」「持たない」という新たな価値観 | didit sewing ~横浜・日吉の初心者向け洋裁アトリエ

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の続きです。



そろそろ大掃除もはじめないといけない時期ですね。


最近また、一箇所ずつ「全出し」しては
いらないものを捨てつつ、掃除して、戻す、
というのを少しずつやり始めました。





一年前の記事でも断捨離してるわ、私。







戦後の物資不足から高度成長期を経て、バブル期へ。

私たちは長い間、


「物を所有することこそ豊かさの象徴」という固定観念をずっと持っていて、


だんだん、家にあふれる「モノ」たちをどう
収納しようか、どうしまおうかと、 苦心し、
それにエネルギーを奪われ、


みんなが薄々、ガラクタに囲まれる生活にうんざりしている時に、


ベストセラーになったのが、辰巳渚さんの

「捨てる!技術」


あの本が出版されたのは、確か、私が新婚の頃。

狭〜いアパートにふたり分の荷物。
そして新生活に必要なものを買い揃えていたら、

あっという間にモノで溢れて、途方に暮れた状態から始まった新婚生活に、

あの本は、ちょっと衝撃的だった。


ウエディングドレスはレンタルにして正解だったー!と心から思ったよ!


その後、何年かしたら、
 「断捨離」という考え方が一大ブームとなり、
人生がトキメク片付けの本が大ヒットしたり、

ミニマリストを名乗る人たちが話題になったり。


「少ないモノで豊かに暮らす」という新しい概念がうまれ、私たちはなんでもかんでも、捨てまくったね。



(※断捨離がただ物を捨てるという考え方ではないことは理解しております)



物を所有する、という固定観念(テーゼ)に対して、

物を捨てる、という新しい価値観(アンチテーゼ)
がうまれました。




モデルルームみたいな片付いた部屋は、そりゃー理想だけど、生活に必要なモノはどうしても溢れる。


生活に必要なモノではないけれど、思い出のモノまでなんでもかんでも捨てたくはない。



つまりは、捨てることがいいわけじゃなくて、
「生活が整えば」いいんじゃない?
「気持ちのいい生活」が出来ればいいんじゃない?


捨てる捨てないの話じゃなくない?


といって出てきたのが、


「ライフオーガナイズ」

という考え方かな、と。



つまりね、

「物を所有する」というテーゼ 
「物を捨てる」とアンチテーゼ

をアウフヘーベンしたのが

「生活を整える」←ジンテーゼ

という考え方、かなと。


(収納することで生活を整えようとしていた時代から、「捨てる」価値観を採用した上で一段高みに登っています)



じゃあ、「シェアリング」という価値観は
何かへのアンチテーゼだろうか?
ジンテーゼだろうか?


なんてね、「弁証法」というアンテナを持つと、
「疑問」がわいてきます。
そうすると、自分なりの「仮説」を立てられるようになります。



そうすると、世の中の流れをみていて、

「ほーらね!」
「やっぱりね!」
「キター!」

って思ったり、

「そういうことかー!」
「なるほどー!」

って思ったり。



ちなみに私が「片付け業界」で次にくる!
と思っているのは、

(一部の片付け系の人はすでにやってるけど)



「片付け」×  「脳科学」

です。

ここ、心理学、じゃなくて、脳科学ね。



弁証法のアンテナを持つと、
時代の先読みができるようになるよ。



(お料理業界で次にくると確信してるものも、
実はあるんだ、誰かに話したくてしょうがない)



まー、私の解釈がトンチンカンである可能性もあるけどね。



弁証法は、私たちの生活のあらゆるところに落ちているよ。