- そして五人がいなくなる<名探偵夢水清志郎事件ノート> (講談社文庫)/はやみね かおる
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昔々のことです。具体的に言うなら1999年。今から8年前。
ボクがまだ中学生の頃のお話です。
年齢の割りに妙に年寄りくさい双子タレント(主観です)マナカナが主役の『双子探偵』という庶民系探ドラマがNHK教育で放送していました。
当時のNHKにしては面白いドラマで、何度も再放送されていた記憶があります。
ちなみに双子探偵という名前ですが、探偵はマナカナの他に居ます。
マナカナは探偵助手のポジション。ワトソンであり、小林少年の立ち位置。
さらに探偵役を和泉元彌が演じるという豪華はどうか不明なキャスティングでした。
言うのが遅れましたが、その原作がこの小説です。
この小説。
元は児童文学で有名な『青い鳥文庫』から出版されているものなのですが、最近になって講談社文庫版が出版され、『それなら買っても恥ずかしくない!』と思い、読んでみました。
タイトル<名探偵夢水清志郎事件ノート>から分かると思いますが、シリーズものです。
自称名探偵の夢水清志郎(以下、教授)が、隣家に住む三姉妹と共に事件を解決するのがテンプレート。
今作はその記念すべきシリーズ第1作目。
三姉妹と夢水清志郎との出会い。
"伯爵"による子供5人の誘拐事件。
について書いている。
児童文学ゆえか、凄く平易なミステリっていう印象。
ちゃんとトリックもあるし、それ自体のロジックには問題ないんだけど、大人レベルの粗探しをすると、矛盾点というか不確定要素が目立つんだよね。
だからといって面白くないはないんだよ。
その理由がキャラクターの面白さ。
三姉妹は、それぞれ運動タイプ・読書タイプ・時事タイプと設定の上ではキャラクター分けしているのだけど、それが物語で動きだすとその個性を活かしきれていない気がする。
結果、凄くキャラクターのピントがボケてる。
せっかく三姉妹っていう美味しいポジションを使っているんだから、活かして欲しい。
本来、そういう姉妹ネタっていうのは犯人側で映えるっていう常識を破って欲しい。
そのような課題はあるけど、主役の夢水清志郎の役付けは素晴らしい。
自称名探偵。物臭。食い意地が張っている。飄行。惰眠を貪る。
非常識。自信過剰。犯人逮捕には興味なし。
史上最低ランクの品格を持った探偵じゃあるまいか?
この設定が、推理→解決のときの格好良さを増すスパイスだと分かっていても面白い。
ん~。 総じて『夢水清志郎あっての小説』って感じかな。
評価
★★★★★☆☆☆☆☆