スハネ30の改造種車が底をつきそうだったS36年、まだまだ足りない新二等寝台需要に応えるべく、廃車の近い客車の台枠を流用し、車体を新規で製作したオハネ17形が登場しました。我が家で主軸としているS38年の東海道本線にも欠かせない車であり、模型はマイクロエースとKATOから製品化されています。
旧マイクロエース時代のオハネ17
「彗星」セットのオハネ17
KATO「音戸」セットに含まれるオハネ17(製品は青15号)
マイクロエースの九州観光号(オハネ17-600)
各車を並べてみてみます。上からKATO、マイクロエース(旧)、マイクロエース(新)、マイクロエース(観光団体)です。こちら(1-3位)側から見る分には、目立つ相違点は床下と便所側窓ガラス表現くらいで、あまり両社に違いはないように見受けられます。
屋根はマイクロエースは10系らしくギンギラ銀、KATOは落ち着いたグレーで塗装されています。ここは好みが分かれるところですね。旧マイクロエースのオハネ17やナハネ11はジャンクで買うことが多いですが、屋根の塗装剥がれが散見されます。両社とも屋根上パーツは一体成型です。
さて、ここでちょっとめんどくさい話をします。オハネ17では改造初年度のS36年改造車と以降の車で微妙な形態差があります。それは急行サボの位置で、初年度改造車のうち多度津、幡生改造車を除いて号車サボと縦方向に同一線上のところにあります。これが翌年度改造車より多度津、幡生仕様が全国に広がり急行サボは号車サボより一歩内側に来る格好になりました。KATOの「音戸」に含まれるオハネ17は初年度改造車がプロトタイプとなっているようで、これは製品の車番も1、2、4、6と初期の車が選定されていることからも明白です。
大変見づらい写真で恐縮ですが、上下のサボ位置が縦一直線に並んでいるのがわかるでしょうか。
こちらはマイクロエースの製品で、サボ位置は後期タイプです。
なおKATOの車でも2-4位デッキ側のサボは後期のタイプとなっています。実車の写真を見る限りだとここのサボも他同様号車サボとy座標が揃っているのでエラーの可能性があります。まぁこんなところ気にしなければいいだけですが…かくいう私もKATOの車にお構いなく後期の車番を割り当てています。我が家の車はぶどう色2号に塗り替えていますので、主のスプレー技術のなさにも助けられてサボのモールドも分かりにくくなっていますが、製品ではサボが印刷されていますから、余計に目立ってしまいます。まぁこんなところ気にしなければいいだけですが…(2回目)ちなみにGMのスハネ16もサボ位置は初期タイプです。こちらに関してはサボ位置は正規です。
↑製品ではこのようにサボ内に印刷が入ります。
オハネ17に改造の際、種車の旧い台車を使わず、スハ43が履いていたTR47と交換が実施されました。これによってスハ43の一部はTR23に履き替えてオハ47となるわけです。
ただし翌年度からは寒冷地の電化区間にも進出するにあたり、電気暖房装置が必要になりました。この際に発生する自重増を相殺するため、電暖装備車については種車の台車を流用する形で改造が行われています。2405はTR34、その他の2000番代についてはTR23となりました。
ということで試しにオハネ17にオハ35 一般形から拝借したTR23(平軸受け)を履かせてみました。床下なので模型なら大して変わらないかも、とも思ったのですが結構印象が変わりますね。軽量構造を採用した新しい車体に釣り合わない旧い台車とのアンバランス感がたまりません。
TR34も履かせてみました。こちらはオハフ33 戦後形からの拝借。
オハネ17は「音戸」の増結を買うのが一番効率が良いのですが、今のところ1セットにしか入手できておらず、編成の大半がオハネ17で占めている「銀河」などでは旧マイクロエース製品との混用が続いています。二等寝台がオールKATOになるのはいつになることやら…
いずれ正式に電暖装備車も増備したいですね。














