闇落ちした私は
完全に自信も存在価値も見失い




相手が恋人ラブラブ
私が召使いハートブレイク



このワードが
いつまでも鳴り響いていた


召使い=離婚しない理由



コレが答えだと
自分の中でしっくりきていたのは
紛れもない真実




私に
存在価値はなくても
旦那にとっては利用価値
即ち私にとっての機能価値
があるから
旦那は離婚しない



気づいてはいたが
更に今回気づいた
召使いで確信に変わった


なぜなら
これまで謎で仕方なかった
旦那の態度や言動も
召使いとして私を見ていたのなら
なるほど!
腑に落ちるコトが多々あったから



だが、しかし……


私は旦那に不倫する時間を
与える為に
家のコトをせっせとしていたワケじゃない


1番は自分が気持ちよく過ごせるように
そして家族である旦那も
衛生的にも見た目的にも
気持ちよく快適に過ごせるように
やってきたコト


旦那は私の洗濯事情など
知る由もない


貴重な休みも
少なくとも半日は
家事で潰れるコトも


ストレスと疲労Maxだった時には
手がかけられなかった事が多かった分
料理や掃除、洗濯、家事全般
時短しながら効率良くストレスなく済ませる方法を
試行錯誤しながら
ようやく今のスタイルに落ち着いてきたのに



完璧にしたい自分を手放すコトは
自分を変えることであり
私の小さな悩みであったことも
試行錯誤していた時間も
旦那にとっては
どうだっていいこと


そこかしこにかけてきた私の
小さな小さな思いは
旦那にとってはどうでもいいことで
不倫相手と過ごすコトの方が
大事であったコト



それを思うと腹立たしい中に
羨ましいという感情が
入り交じっていた


休日に旦那と過ごすにしても
友人と遊びに行くにしても
1人まったりするにしても
大前提に家の事が優先される
私とは違って


好きに時間を作って
会いたい時に会って
ヤリたい時にヤル



私なりにレス解消にかけた思いも
旦那にとっては
本当はどうだってよかったコト
相手はちゃんといたんだから


……




……



時間を返して



掘り下げていくと
自分の心の声が拾えた



不倫をした旦那が羨ましいワケでは
勿論ない



自分が不倫したいワケでも
決してない



報われなかった時間
無駄にした時間
私が旦那を思って
かけてきた時間


それら全てを返してくれたなら
少しは
気が晴れる
 


そこまでは
自分の中で答えが出ていた



そこまで辿り着くのにも
自分を必死で追い込んで
ようやく見つけた
自分のキモチ



闇落ちの中でも
少しだけ
ほんとに少しだけ
前に進めたと
感じた手応えだった