金融市場週間予想(4/8-4/12)
ブラックスワンの出現よりもグレーリノの暴発に注意
2024年4月7日現在における4月8日から4月12日までのドル円相場の週間収束ポイントは151円53銭となっています。
この予想は過去200週間の為替や金利その他17市場の金融商品を基に統計手法による分析を行い計算した結果によるものです。
週末(5日)の米国株式市場は上昇しました。S&P500種株価指数は前日比1.11%高の5,204.34となりました。ダウ工業株30種平均は0.8%高の39,904.04ドル、ナスダック総合指数は1.24%上昇しました。ドル円は151円35銭で終了しました。
今週の収束ポイントは以下の通りです。
ドル円151円33銭 ユーロ円163円88銭 豪ドル円98円86銭 日経平均39,008円 NYダウ38,872ドル 日本国債(10年)0.75% GOLD 2,068ドル
先週末に発表された米雇用統計では3月の非農業部門雇用者数が30万3000人増と高い伸びになり、失業率は3.8%と小幅低下で、高金利が長期化するリスクが意識されましたが、企業利益も好調に推移するとの見方から株式市場は上昇に転じました。
インフレ懸念は根強く、実物資産である金価格が高騰しています。現在の米国金利の金利水準ではインフレを鎮静化できない(今後インフレが加速する)と考えるのでであれば、ゴールドなど実物資産(資産株も含む)への投資が活発化する道理は理解できます。しかし、金、原油価格上昇の背景にはイラン・イスラエル紛争の激化懸念も考えられ、その場合は株式暴落のシナリオも念頭に置く必要があります。
中国経済の崩壊や中東・ウクライナ戦争など、既にリスクを現実問題として念頭に置く必要があるにもかかわらず軽視されている「グレーリノ」がそろそろ暴走を始めるのではないか、と感じています。
以上の相場予想はあくまでも統計分析に基づく安定収束モデルにより推計するものですので、この予想に基づいた投資の結果に対しては一切の責任を負うものではありません