金融市場週間予想(4/1-4/5)
為替介入警戒水準が近づく
2024年3月31日現在における4月1日から4月5日までのドル円相場の週間収束ポイントは151円65銭となっています。
この予想は過去200週間の為替や金利その他17市場の金融商品を基に統計手法による分析を行い計算した結果によるものです。
週末(22日)の米国株式市場は上昇しました。S&P500種株価指数は前日比0.11%高の5,254.35となりました。ダウ工業株30種平均は0.12%高の39,807.37ドル、ナスダック総合指数は0.12%下落しました。ドル円は151円35銭で終了しました。
今週の収束ポイントは以下の通りです。
ドル円151円65銭 ユーロ円163円43銭 豪ドル円98円65銭 日経平均39,478円 NYダウ39,008ドル 日本国債(10年)0.72% GOLD 2,108ドル
週明けの月曜日はイースターマンデーで日米以外の多くの市場は休場となっていますが、日本時間23時に発表されるISM製造業景況指数が米国景気の軟着陸期待を反映する内容かどうか、注目されるところです。週末には雇用統計の発表が控えており、週全般的には、金融市場では神経質な相場展開が予想されます。
外国為替市場ではドル円:152円以上が為替介入警戒レベルと明確に認識されています。現在152円を突破する兆候は見られませんが、雇用統計などの重要指標をきっかけとして突破する可能性も考慮する必要があります。また、過去の介入例の分析により前日比1.2%以上のドル高円安が進まなければ介入できない、との見方もあります。この見方によれば、例えば現時点の151円40銭で雇用統計を迎え、雇用者数が著しく増加してドル円が跳ね上がった場合でも、153円までは介入が行われないと計算できます。
過去の為替介入直前の財務大臣の発言で出た「断固たる措置」という表現を先週発言していることから、スタンバイの状態にあると推察でき、152円を超えたドル円の動きには注視が必要です。
以上の相場予想はあくまでも統計分析に基づく安定収束モデルにより推計するものですので、この予想に基づいた投資の結果に対しては一切の責任を負うものではありません