FX 日経平均 Gold 等 の週間予想(2024.2.18) | 為替・株式・金利・その他市場予測のブログ【Trading DOC】

為替・株式・金利・その他市場予測のブログ【Trading DOC】

主要金融市場を予測するブログです。金融市場は他の市場に影響を及ぼさずに単独で動くことはありません。ここでは各市場の相関性に着目し、統計分析に基づいた予測を行っています。

金融市場週間予想(2/19-23)

円安は介入があるまで続く?

 

2024年2月18日現在における2月19日から2月23日までのドル円相場の週間収束ポイントは150円34銭となっています。


この予想は過去200週間の為替や金利その他17市場の金融商品を基に統計手法による分析を行い計算した結果によるものです。

 

週末(16日)の米国株式市場は反落しました。S&P500種株価指数は前日比0.48%安の5,005.57となりました。ダウ工業株30種平均は0.37%安の38,627.99ドル、ナスダック総合指数は0.82%下落しました。ドル円は150円20銭で終了しました。

 

今週の収束ポイントは以下の通りです。


ドル円150円34銭  ユーロ円161円95銭   豪ドル円98円01銭  日経平均35,872円  NYダウ38,008ドル 日本国債(10年)0.69% GOLD 2,004ドル となっています。

 

1月の米国生産者物価指数(PPI)が消費者物価指数(CPI)に続いて予想を上回る伸びとなり、米金融当局は当面の間金利を下げないという見方が強まりました。この結果株式は反落し、ドルは強含みました。

 

金利先安期待に支えられている米国株式市場高騰の一つの理由が無くなったので、残るAI半導体バブルの勢いが注目されます。週末(16日)の半導体中心銘柄のエヌビディアの株価は0.06%の下落に止まっており、足踏み状態となっています。

 

日経平均も半導体株を中心に海外投資家によって買い上げられてきましたので、日経平均株価とエヌビディアの株価との相関は高く、同株価の動きが今後の日経平均株価を左右するものと思われます。

 

ドル円に関しては、日銀の金融緩和政策の継続、日米金利差キャリー取引、貿易赤字、経常収支の黒字(←どちらかといえば円安要因)、GDP2期連続減少、日本株高(海外投資家の円ヘッジによるドル円の買い)、新NISAによる日本投資家の米国株買いなど、円安材料ばかりで、当面はドル高円安の状況が継続するものと思われます。

 

円高のシナリオを考えると、政府日銀による為替介入が考えられますが、前回介入した151円98銭近辺を超えるまでは行われないのではないか、との見方が強くなっています。

 

もう一つのシナリオは、米国株半導体バブル崩壊による暴落→リスクオフによるドル下落、あるいは米国商業用不動産融資を抱える地銀破綻による緊急金利引き下げ→米国株暴落→ドル下落が考えられます。

 

以上をまとめますと、暫くの間、エヌビディア株の動向や米銀破綻に関する情報を注視しながら、相場の変調を探ることが肝要と思われます。

 

以上の相場予想はあくまでも統計分析に基づく安定収束モデルにより推計するものですので、この予想に基づいた投資の結果に対しては一切の責任を負うものではありません