金融市場週間予想(2024/1/21)
S&P最高値更新:不景気の株高は続く
2024年1月21日現在における1月22日から1月26日までのドル円相場の週間収束ポイントは147円97銭となっています。
この予想は過去200週間の為替や金利その他17市場の金融商品を基に統計手法による分析を行い計算した結果によるものです。
週末の米国株式市場はハイテク株を中心に上昇し、S&P500種は2年ぶりに最高値を更新しました。S&P500種株価指数は前日比1.23%高の4,839.81となり、ダウ工業株30種平均は1.05%高の37,863.8ドル、ナスダック総合指数は1.7%上昇しました。ドルは対円で148円14銭で終了しました。
今週の収束ポイントは以下の通りです。
ドル円147円97銭 ユーロ円160円98銭 豪ドル円96円88銭 日経平均33,905円 NYダウ37,388ドル 日本国債(10年)0.67% GOLD 1,995ドル となっています。
週末に発表されたミシガン大消費者調査でマインド指数が上昇しインフレ期待が低下したため、米国株式相場は上昇しました。その流れを受けて年初来上昇を継続している日本株式も、週明けは堅調に推移するものと思われます。
原油に関しては、米英軍によるイエメンのフーシ派軍事拠点空爆の影響が中国経済を巡る原油の供給過剰懸念に打ち消され、目立った上昇は見られませんでした。
23日(火)に日銀政策金利発表がありますが、従来通りの不変の金融緩和姿勢が貫かれるとの予想が市場に織り込まれています。何も目新しいことは無いと思われますが、イールドカーブコントロール政策の変更など新しい措置が行われることになれば、為替市場は大きく円高に振れる可能性もあり、注視が必要です。
日経平均は年初来3000円近く上昇しました。主役は外国人投資家によるもので、先物オプション取引に絡んで、ハイテク値嵩株等への集中投資が行われています。国内投資家、特に個人投資家はこの上昇の波に乗り切れていないものと思われ、今後の国内投資家の動向によっては、上昇に一層の拍車がかかるのか、あるいは、海外投資家の利食いと相殺され、国内投資家の高値つかみとなるのか、議論が分かれるところとなっています。
2024年は、ウクライナ、イスラエル戦争の行方や米国大統領選挙など相場に波乱を及ぼす要因が多く、価格変動も大きくなるものと思われます。従来の相場観で考える以上に、上にも下にも大きく動く相場であることを念頭に置いてポジション操作を行う必要があります。
以上の相場予想はあくまでも統計分析に基づく安定収束モデルにより推計するものですので、この予想に基づいた投資の結果に対しては一切の責任を負うものではありません