walking day
たまにはこういう休日の過ごし方があったって良いじゃない
定あきです
三連休の最終日の月曜、毎週月、火休みの定あきは、運良く休み。
友人のMさんと遊ぶ約束をしていた定あきは、この日何をするかという話し合いのなかで、Mさんが「高尾山いかね?」という提案の意味が良く分からなかったので、「動いて汗かきたいなら、山の手線沿いに適当にぶらぶら歩いたらよろしいんじゃないですかね」と返すと「それ採用」という流れで就職が決まったわけです。
この日、定あきがほとんど黒に近い緑のカーゴパンツに、上がウィンドブレーカーのような何かとリュックサックと、センスの欠片もねぇよくわからない格好であるのに対して、彼女持ちのイケメンMさんは画像のようなシンプルかつファッショナブルなスタイル。シャツには定あきには未知のジャンルである洋楽系バンドのプリント。
先日携帯を無くしたらしいMさんと上野で待ち合わせて、そのまま新宿へ。
この日は、特に計画はなく、新宿から山の手を反時計方向にぶらぶら歩くというだけ。
新宿について真っ先に昼食をとることに。
駅ビルの上の方にレストラン街があり、看板にビュッフェの店があるらしいのでその店を目指すと、まだ11時半だというのに、何故か列が出来ている店。
祝日つったって、まだまだ昼食には早い時間に列ができてるってどういうことよ…、と面倒くさくなって隣のオサレお好み焼き屋に。
オサレに見えるだろ?これ、お好み焼き屋なんだぜ…。
オサレなお好み焼き屋で、先日見た「勇者ヨシヒコと魔王の城」の馬鹿話を延々とする二人。
周りは大体カップルか女性二人組み。定あきとこのMさんが揃うと、だいたいこういう場違いなことが起こる。
さくっと食べて、本番スタート。
最近新宿に、ヤマダ電機だかビックカメラの店舗がオープンしたということで、とりあえず入ってみる。が、トイレを借りる以外特にやる事は無かった。
都会の喧騒から離れて、人通りの少ない道を選んで代々木方面へ。
代々木駅の隣にゲーセンがあり、入ってみると、プライズのアームが酷く渋く、店員にサービスされるもヤル気は全くでずにすぐ退店。
少し歩くと、やけに緑の多いところに出る。
Mさんが「ここは代々木公園かもしれない」と言うので「じゃぁ寄っていこう」と即決。
どんどん木々の茂る方へ近づくと、目の前に大きな祠が。
M「これ鳥居じゃね?」
これが代々木公園…コンビニに匹敵するくらい恐ろしそうなところじゃ…。
そんな代々木公園に堂々と向かう男が一人、そしてファミリー。
「俺…ここから帰ってこれたら、故郷に帰って彼女と結婚するんだ…」
と言わんばかりの渋い顔で代々木公園に入っていくMさん。
その後を追って定あきも鳥居をくぐると、森の中を長い道が延々と続いている。
両脇には「山か!」と思うほどの木々。
こういうところってアリ地獄いるんだよなーって思って、道の脇の地面を眺めながら歩いていると、本当にアリ地獄のネストを発見。
定あきは小学生の頃、アリ地獄を捕まえることにハマっていた時期があり、自由研究でアリ地獄の生態を提出するくらいアリ地獄を見つけるのが得意。
しかしそうでないMさんは、アリ地獄というものに対して懐疑的だったので、実際にアリ地獄の巣にアリをぶち込んでみると、あら不思議、アリがどんどん引きずり込まれていくではありませんか。
見るに耐えなくなったららしいMさんがアリを救出。
その後、今度は自分でアリを捕まえて実験していた。
無垢な二人が自然の摂理を確かめていると、背後から殺気を感じ振り返ると、そこには白人男性が一人。
定あきとMさんが何をしているのか興味津々らしい。
しかし、どちらもたいして英語のできない二人は、さっそうと逃げ出した。
逃げ出した先に、神社を発見。「むぅ…これは…代々木神宮」
結構な観光地らしい明…代々木神宮、外人がわんさかいた。
とりあえずお賽銭を投げて願掛けをし、おみくじを引いておいた。
来た道と逆のほうへ抜けると、ナウなヤングに馬鹿ウケの街、原宿に到着。
むぅ…これが原宿。
と思うくらい若者が多かった。嫌になるくらい多かった。祝日だし。
Mさんが原宿にあるサイクルショップに行こうと言っていたので、原宿を歩く事になったのですが、途中に異常なまでの若者密集地帯を発見。
もし定あきが一人であったならば、回れ右して逃げ出す雰囲気だったけれど、傍らにはオサレスタイリストMさんがいた為、パパスを連れたトンヌラ的感覚で、この通りを突っ切ることに。
しかし、ガチで嫌な汗がでるくらいの喧騒に若者の多さ。
途中人を兄貴扱いする黒人につきまとわれかけるが、datで鍛えたスルーカのおかげでなんとか事なきを得た。
どうやらここを「竹下通り」というらしい。
もう二度と行くまいと誓った。
通りを抜けて少し迷った果てに、Mさんの目的のサイクルショップを発見。
最近職場で、10mmのラチェットレンチを失くしていた定あきは、これは良い機会とばかりに店内でレンチを探したが、「工具は工具屋で買え!」と言わんばかりに、工具コーナーは小さかった…。
店内はロードバイクばかりで、あまりロードに興味無い定あきと、実はロードではなくクロスが見たかったらしいMさん両名、10分と立たずに店を出る。
そして、すぐ近くにあったらスペシャライズドショップへ。
まったく深い意味は無いが「スペシャライズド」という名前が嫌いな定あきは、とりあえず再び工具コーナーだけ見てみたが、やはり「工具は工具屋で買え!」と言わんばかりにラチェットレンチとかは無かった。
自転車は全く見なかった。
なんて言うか、バイクのスペックってパーツで決まるし、実際のところあんまりブランドって関係無い気がしてるから、バイクの好き嫌いをほとんどネーミングで考えている定あきは、「スペシャライズド」という名前からして特別味を出そうとしている感覚が嫌いという、関係者に知られたら消されそうな塩梅である。
そんな定あきが気に入っている名前は「アンカー」と「アラヤ」と、あと「FUJI」。
結局二つのサイクルショップでは特に見るものも無く、歩き出す二人。
少し歩くと、小さな小さな雑貨屋的なものを発見。
特に意味もなく入ってみると、どうも西方諸国の輸入雑貨店らしい。あまりの店の小ささに、「入ったからには何か買わなきゃ申し訳ない」くらいの気分になる。
しかし、アンバランス人間の定あきは結構こういうものが好きで、ガラス製のグラスに好みのものを発見。
恐らくビールグラス、というかジョッキ的なものなんだろうけど、大きなガラス製のコップが気に入って、あと処分品っぽい小さなグラスを買っておいた。
定あき、大きなコップになみなみと飲み物を注いで飲むのがすきなのである。定あきはそのグラスに「スティッチ2号」と名付けたが、その話はまたいつか…。
そのまま少しあるくと、どうやらもう原宿ではなく青山に入っていたらしい。
なんとなく街がオサレではなく落ち着いたアダルティな雰囲気に移り変わっていた。
そこでブリヂストンのアンカーモデルルームを発見。
しかし祝日は休みのようだ…。
昔仕事中に電話で「青山にブリヂストンのモデルルームがあると思うんですけど、場所分かりますか?」という問い合わせがあった事を思い出す。
お前は今すぐ豆腐の角に頭をぶつけて死ねと念じておいた。
アダルティな街、青山を歩くと、それはそれでオサレな空間のフランフランショップを発見。定あきは、フェンディのFを二つひっくり返して並べたロゴはフランフランのマークだと勘違いしており、それを確認する為に入ってみる。
結構歩いた二人は、フランフランよりも、同じ建物にあるカフェで一休み。
少しお高いサンドを出す店で、本格的に作るからかなんなのか、注文して金を払って、ナンバープレート渡されて出来上がるのに20分くらいかかるという、なげぇよ!としか言いようの無い感じだった。
ここから少し歩くと、天候が怪しくなってきて、ポタポタと降り始めてきたので、雨宿り。
ただのファストフード系だと思って入ったサンドイッチで30分以上ひっかかった直後に雨でさらに足止めとか、どんだけ世界は俺たちの冷たいんだと、仕方なく、目の前に見知った感じのスイーツなカフェがあったので入る。
どのくらいスイーツかというと、こんな感じ。
まぁ、このブログを読むのは大半、結構定あきを知っている人間なので、言わなくても分かるとは思うんですが…。
定あき、甘いもの大好き。
船橋のららぽーとにこの店舗があって、一度入ってみたいと思っていたけど、画像じゃわかりませんが、この店のケーキはピース単位でクソ高いという特徴がありまして、ちょっと考えたらアホくさくなって入らないでいたんですが、この日は入りました。雨が降っていたから。
一応店内には一組だけ、スーツ姿の男性3人組がいたんですが、他の全てのテーブルが女性。
定あきが思春期の頃だったら、形見を狭くして挙動不審になっていてもおかしくないくらいのオサレ空間だった。
定あきはピーチティーと桃とマンゴーのタルト。Mさんはバナナとクリームのタルトとコーヒー。
ちなみに、何がそんなに高いのか知らないが、この店のケーキはワンカットで大体1000円くらいする。定あきのケーキは950円とかだった気がする。
そんな高級ケーキを、大体ふた口、1分と経たずに完食する定あき。
いろんな人に、食べ物はもっと味わって食べなさいと幼少のみぎりから言いつけられてきているが、昔、ヤクルトのフタに小さく穴を空けてチビチビと飲むより、フタを解放して一気に飲んだほうが美味しいという真理に気付いた定あきは、案外小分けにしてちびちび食うより、一気にパクっといった方が美味いんじゃないかと思うわけです。
定あきの食べたケーキはこんなの。
比較対照がないのでどんな大きさか分かりづらいですが、1ピースは欠けている部分の半分のサイズ。950円取る割りに小さい。
食後にピーチティを飲んでいると、桃の風味はあるんだけど味はなんか普通の紅茶で、なにより甘みが足りねーと思うも、Mさんのコーヒーにはスティックシュガーが束で置いてあるが、定あきにはガムシロップとかがない。
ケーキの皿を下げに来た店員に「すみません、これってガムシロップとか使わない類のものなんですかね?」
と聞くと「はい、これはフレーバーティーですので、風味を楽しんでもらうものなんですけど、ご希望でしたらご用意いたしますよ」と言葉は丁寧だが、完全に顔に「そんな事もわかんねーのかよこのチンカス」と言わんばかりの表情が浮かんでいたのを俺は忘れない。
「風味つったって、そんな匂い別にないんだけどな…」言うと、Mさんが香りを嗅ぐ。
「すげぇ桃の匂いするじゃねぇか!」
と突っ込まれる。
ただ、ガッツリと桃のケーキを食べた後に桃の匂いを楽しめっていうのも無理な話だと思うわけよ。
雨が上がったようで、さらに歩みを進めると、青山ブックセンターなるものがあったので、欲しい本があり入ってみると、マンガは最新巻のみ。ラノベはそもそも無いという鬼畜っぷり。とんだ無駄足だったぜ…。
そのままてくてくと歩いて、とうとう渋谷まで到着。
この時点で大体4時過ぎ。
12時くらいから新宿を発って、4時間ちょいで代々木、原宿、渋谷と、3駅しか進んでない驚愕の事実。
あまりの驚愕っぷりに鳩が黒くなった。
!?
黒いだろ?こいつ鳩なんだぜ…。
とりあえず渋谷での発見と言えばこれくらいで、渋谷は人が多いのでいそいそと離脱した。
それから、特にみるものも無く、二人とも地味に疲れてきていたので、サクサクと進攻。
予定では目黒で寄生虫博物館を見るはずでしたが、既に16時半で、開館時間が17時までであり、もうどうやっても間に合わないと諦めました。
そうして目黒を通過して、五反田の駅で一休み。
またしても周囲に女性ばかりのカフェで休むも、既に時間は19時前。しかし場所は未だに五反田。山の手を半周どころか四分の一周くらいしかしてない現実。
疲れたからもう電車で上野まで戻って飯食って帰ろうかという案も出たが、せめて品川まで…。という流れに。
五反田から品川は、途中大崎があるんですが、それも面倒だったのでショートカットしてそのまま品川を目指すというヘタレっぷり。
品川から電車で上野へ進み、バイキングで夜を締めようとしたら、「今日9時までなんですよ…」とやんわりと追い返され、仕方ないので焼肉で締める。
焼肉屋で、HEYHEYHEYが流れていて、AKB48が歌ったり踊ったり、エグザイルが歌ったり踊ったりしていたけど、横のカップルの男のほうが
「いやー○○(AKBのメンバー)は別に可愛くないよね、でもこの子は可愛いね。エグザイルのこいつは別にカッコ良くないよね」
と、まるでてめぇが上かのような物言いにイラっとしておりました。
こうして山の手を歩こう企画は幕を閉じたのであった…。