介護というお仕事 | “とくとら” の へこたれ 日記

“とくとら” の へこたれ 日記

壁にぶつかると自分を責め、嘆き悲しんでしまう。
事実へ正直から向き合うことができればきっと道が開けるはずなのだが・・・
今日のわたしは“へこたれる人”VS“へこたれない人”どっち?

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とくとら は、施設で リスクマネジメント委員会のメンバーをしております。
もうそろそろ、クビになりそうですが・・・・(実績が思うように残せない・・・)
それは置いておいて・・・

★このテーマでは★
介護事故について、日々思ったことや参考にしている本などからの情報を備忘録として書きたいと思います


★K・K・D とは★
「勘・経験・度胸」の意味です。

ある研修会で、講師の人が、受け狙いで言っていた言葉です。
詳しいことは何も言われなかったのですが・・・・私がデイサービスを任されたときにはとても響いた言葉です。

それから、私の中にこの「勘・経験・度胸」と言う言葉を頭に置き問題解決の糸口としてきました。
私の解釈としては、「KKDに頼らないシステム構築」を目指すことにしまいた。(スタッフの入れ替わりが多いので・・・勘や経験を期待できないのです)

もちろん、勘や経験・度胸の介護サービス提供も大切ですが、私の施設では、誰がサービスを提供してもサービスの品質が一定であることが重要で求められていました。
そのためには、サービスの標準化が大切だと思ったからです。


★介護の仕事のコツ★

◆介護というお仕事
介護というサービス事業を行う上で
「よりよい介護とは何か」
「安心して介護を受けることのできるサービスとはどのようなものか」
と言う点についてふと考えることがあります。

当施設の介護サービスを提供している対象者(お客さま)は、要介護者です。
・平均要介護度は、「4弱」
・認知症の生活自立度は、「Ⅲ」以上の方が、定員の90%
と言った方々が生活をしております。

そのほとんどが、在宅で生活することが困難で、利用者本人やその家族は、この施設で最期を看取って欲しいとおっしゃいます。

◆介護の専門性
介護サービスを提供するスタッフとしては、そういった、方々に対してサービスを展開していく訳なのですが、当然、入所者のほとんどが、身体能力や認知能力が衰え、様々な生活上のリスクが高い状況です。

そのリスクをきちんと受け止め、事故やトラブルが起きないように最善を尽すことは、私たち介護を提供するスタッフの専門性と理解しているつもりです。

しかし、ヒヤリ・ハットや介護事故は発生してしまいます。

◆ひと昔前までは・・・
私は、措置時代の介護現場を経験しています。そこには、経鼻経管栄養の人はいなかったものの、重度の入所者がおりました、当然、転倒のリスクの高いにもかかわらず歩く方。夜間不眠が続く方。暴言暴力・・・・

さて、こういった方々に対して、事故を起こさないようにするためには、具体的には何をすればよいのでしょうか?

それは、「行動を制限すれば事故は起きない・トラブルは発生しない」という考え方です。
しかも、当時はこれが主流でしたし、関連商品も営業マンが持ってくるほどでした。
恐ろしいことですが、今では、絶対にやってはいけないことがどの施設でも普通に行われていました。

◆現在は・・・
「サービスの提供に当たっては、当該入所者又は他の入所者等の生命又は身体を保護するため緊急やむを得ない場合を除き、身体的拘束その他入所者の行動を制限する行為を行ってはならない」

(参考)
介護保険法第87条(指定介護老人福祉施設の基準)の「指定介護老人福祉施設の設備及び運営に関する基準」に基づく「指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準」(平成11年3月31日 厚生省令第39号)の第12条(指定介護福祉施設サービスの取扱方針)の第4項(介護老人保健施設省令第40号、介護療養型医療施設省令第41号においても同様)

身体拘束されている高齢者の割合:3%弱
          ↓
このうち、「違法な身体拘束の割合:19%」

・つなぎ服を着せたり
・ミトン型手袋を付けたり
・手足や胴をベッドに縛り付ける
・降りられないようにベッドを柵で囲む
・ベルトで、車いすに固定する
・鍵のかかる部屋に隔離する
・過剰に向精神薬を服用させる

ちなみに、措置時代はこれら事項全て経験しました。
これらを駆使して行動制限すると上司や先輩に「良い介護スタッフ」と褒められていました。
また、学生時代の実習先では、鍵のかかる隔離部屋を誇らしげに紹介していた施設相談員のことが今でも忘れられません←1人女性が入っていました


◆介護事故を起こさないためにでは、どうすれば良いのか?
施設で、事故が発生したときに解決策として報告書に記載されていることといえば、具体的な対策として
「見守りを強化する」
「声かけを工夫・強化する」
と言う具合に、単にスローガンみたいになっている傾向が多々あります。
確かに、介護スタッフは超多忙で、コレしか方法がないのかもしれません。

でも、これでは、モグラたたきをしているとしか思えないのは私だけでしょうか?


長文になってしまいましたので、
次回から、内容について触れていきたいと思います。

最期まで読んでくれて、ありがとうございました。


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