今月は、世田谷区桜新町の「長谷川町子記念館・美術館」を見学しました!

♪お魚くわえたドラ猫追っかけて~
みなさんご存じ「サザエさん」です。東急田園都市線、桜新町駅を出ると、早速、有名な銅像と花でつくられたサザエさんが出迎えてくれました。

 

サザエさん通りを行くと、

 

交番前にもサザエさんがいました。

 

(参考)モザンビーク大使館もあります。

 

 

1.美術館

到着!

この写真は美術館で、道路を挟んだ反対側に記念館があります。まずは、両館の共通チケットを購入するために美術館に入ります。

 

この美術館は、1985年、漫画「サザエさん」の作者である長谷川町子が65歳のときに、財団法人長谷川美術館として開館しました。

ここでは、町子と姉の毬子(まりこ)がジャンルを問わず収集した作品(日本画や洋画、ガラス、陶芸、彫塑など)が展示されています。
どれも素晴らしい作品ばかりで、東京芸大出身の方の作品が多かったような印象です。
特に印象に残ったのは、花沢花子さんが花沢不動産の娘として、磯野家の模型を紹介しているコーナーです。
(参考)某サイトによりますと、世田谷区の家賃相場は、9.38万円だそうです。港区13.5万円、千代田区13.32万円、渋谷区12.37万円、中央区12.28万円、新宿区11.52万円。
 

 

2.長谷川町子

(左から)いじわるばあさん、長谷川町子、サザエさん

 

サザエさんの生みの親、長谷川町子についてご紹介します。
町子は、1920年(大正9)に佐賀県で生まれました。生後ほどなくして、福岡県に移り住み幼少期を過ごしますが、父の他界により、家族とともに東京に引っ越すこととなりました。

漫画が大好きだった町子は、母のすすめで「のらくろ」などで有名な田河水泡に弟子入りし、そこで才能が認められ、15歳で漫画家デビューしました。
「のらくろ」については、以前、「田河水泡・のらくろ館」を巡っていますので、こちらのブログもあわせてご覧ください。

終戦の翌年、1946年(昭和21)に福岡の新聞「夕刊フクニチ」から漫画連載を頼まれ、これが「サザエさん」の誕生のきっかけとなりました。一度、その連載は終了しましたが、「続・サザエさん」を頼まれたため、連載を再開しました。
その後、毬子、町子、洋子の姉妹で、出版社「姉妹社」を立ち上げ、連載漫画「サザエさん」を単行本化しました。これが大ヒットし、1969年からはフジテレビで「アニメサザエさん」の放送を開始し、今年2024年に55周年を迎えます。

町子は、1992年に72年の生涯に幕を閉じ、同年、国民栄誉賞を受賞しました。


3.記念館

今度は、道路の向いにある記念館に移動します。

 

キャラクターが勢揃い

 

サザエさんに囲まれた空間

 

町子の作品は、サザエさんだけではありません。戦時中、東京から福岡に疎開していたとき、戦況の悪化とともに漫画の仕事が少なくなっていき、漫画以外の仕事をするようになりました。その一つが便箋のデザイン。20種類以上デザインしたといいます。

ちょうど、「わかめちゃん」にフォーカスした企画展を実施していました。

 

サザエさんでは、「ワカメ」の表記ですが、作品によっては、「わかめ」を使用しているそうです。
また、戦前から戦後、ワカメちゃんヘアが流行しました。
 

ミュージアムショップ

チケット購入時に、ドリンク100円割引券がもらえます。館内でごゆっくりどうぞ。

 

 

4.桜新町

別の角度からですが、素敵な名前の「桜新町」について調べてみました。
大正初期、この辺りは、新町村、深沢村と呼ばれていました。当時、東京信託(株)がここで分譲開発を行い、その記念として数百本の桜が植えられたことから桜の歴史が始まります。(関東最初の郊外開発として、農地を買収し、住宅として造成、分譲しました。)

その後、1932年に、玉電の愛称で親しまれた東急玉川線の駅名として「桜新町」と名付けられました。
1968年の住居表示実施の際には、新町という旧名に桜をつけて「桜新町」となりました。

美術館横の公園

 

♪みんなが笑ってるー 子犬も笑ってるー ルルルルルルー 今日もいい天気


以上、桜新町からでした。


■館情報(長谷川町子記念館・美術館
・住所:東京都世田谷区桜新町1-30-6
・開館時間:10:00~17:30(最終入館16:30)
・休館日:月曜日、年末年始、展示替期間
・入館料:一般900円、65歳以上800円、大学生・高校生500円、中学生・小学生400円