2023年、最後の館巡りは書道博物館(中村不折記念館)を訪れました。

日暮里駅をしばらく歩き、館にたどり着きました。

 

書道博物館の建物は、書家で洋画家でもある中村不折の旧宅でもあります。

中村不折で特に有名な作品は、初版『吾輩は猫である』(夏目漱石 作)の挿絵や、「新宿 中村屋」の文字でお馴染みの方も多いことでしょう。

 

館内の特別展示では、中村不折の没後80年にちなみ、期間限定で書道の展示がありました。

常設展のフロアには、書道の展示のみならず、洋画や文化財のコレクションもみることができます。

 

中村不折が半生にわたって、収集をしてきた殷代の甲骨に始まり、青銅器、玉器、鏡鑑、瓦当、博、陶瓶、封泥、墨印、石経、墓券、仏像、碑碣、墓誌、文房具、碑拓法帖、経卷文書、文人法書、など、重要文化財 12点、重要美術品5点を含む東洋美術上重要な文化財がその多くを占めています。

こうしたコレクションと、1936年に開館した当初の博物館建設に伴う一切の費用は、すべて不折自身の絵画や書作品の潤筆料から捻出されました。

 

残念ながら館内撮影は禁止でしたが、中庭の様子です。

 

 

 

 

 

 

 

館内は全体的に落ち着いた雰囲気でゆっくり展示をみられる空間でした。

館巡りのあと、近くの「羽二重団子 本店」でお団子と抹茶のセットで休憩しました。

ぜひ近くに用事があれば、訪れると良いでしょう。

 

 

■館の基本情報(書道博物館)

所在地:〒110-0003 台東区根岸2丁目10番4号

交通アクセス:鶯谷駅より徒歩5分

開館時間:09

休館日:月曜日(祝休日は開館。翌平日は休館)、展示替期間、年末年始

入館料:500円(一般)