熊さんありがとう。台風さん…自粛。 | 一漕一廻

一漕一廻

自転車日記です。
目標に向かって一歩一歩的なタイトルを考えたのですが、一漕一漕だとボートみたいなので、一漕ぎでペダルを一廻しってことで一漕一廻。
かなり長文になると思いますが文才はありません。読んでいただいても時間の無駄になる可能性大ですが御了承ください。

AJあおば主催「BRM1006 七里岩白馬600km」走って来ました。
5月に時間ギリギリのやっとの思いで走り切った青沼静馬600。あれがマグレじゃない!と自分に証明したくて日程の合う600ブルベを探した結果がこの七里岩白馬でした。
「行く先が同じで逆周りだし証明するにはうってつけか?」とエントリーし、早目にアップされてたキューシートを頼りにルートを引く…なんかおかしい?
土浦スタートで高崎まで横移動した青沼に比べて、藤沢スタート山梨経由で長野に縦移動する七里岩。
前半100kmほぼ平坦な青沼に比べて、いきなり道志道に向かわせる七里岩。
人に言うと「だってあおばだもん♪」って会話終了。あおばってそう言うコースが多いのね…勉強不足でした。

前半までルートを引いた辺りで他にエントリーしてるブルベのキューが発表されたのでそっちにスイッチしてる間に七里岩に動きが…
※重要:コース周辺に熊出没の情報があるようです。(白馬~長野間)特に夜間走行等においては、熊除けに有効とされる道具の使用や、複数人で走る等の工夫をお願いいたします。
と言われましても…白馬は折り返しな訳で鈍足な自分が300kmでそんな集団の中に居るわけも無く、ましてや深夜の嶺方峠なんて7、8km/hでしか上れる自信も無く(何故エントリーしたんだ?)
って頭悩ませてたらコース変更で嶺方峠自体コースから外れたって…ラッキー♪
で無事にルート引き終了ってブルベはスタートに着く前から何があるかわからないから気を抜いちゃいけませんね。
台風後の土砂崩れでコース変更出てると気付かないまま、最終バージョン1つ前のキューで引いてルートのまま当日を迎えましたw

土砂崩れを引き起こした台風24号の後、日本海側に大きく反れたとは言え本州に台風25号が接近する中BRM1006 七里岩白馬スタートを迎えます。
今回はスタート地点の関係と睡眠時間確保を最優先し前泊です。湘南台のホテルにじゃらんのポイント使用して5000円以下で泊まれた♪
しかもセミダブルサイズのベッドで広々と…
その甲斐もあって5番手くらいにスタート地点到着(笑)
しばらくして今年何度もご一緒してる奈良さんが御到着。挨拶やら情報交換やら出走される方を紹介して貰ったりで開始を待つ。
前日の夜まで雨で当日の朝には曇りまで回復。路面は軽くウェットだけど跳ね上げの心配までは無い感じ。
ブリーフィングで手持ちのキューシートと説明されてるキューの番号が1つずれてることに気付く。大きくコースが変わった訳でもなく元のルートも復旧してるそうでどちらを走ってもOKって事だったのでスルー。

車検を済ませてスタート。
まずは厚木経由で宮ヶ瀬湖方面へ。
なんか靄っていうか霧?
奈良さんが撮った写真を拝借♪初めての宮ヶ瀬湖はこんなでしたw

この辺りで左側のクリートがはまりずらくなる。気持ち良くカチッってならない。
先日クリートをシマノ純正から前後で分割出来るタイプに変えてみたんだけど、どうやらそれと相性が悪いらしい。
道志道に入った所のセブンイレブン(富士熱海のPC1)に立ち寄り補給ついでに左右のクリートを付け替える。右は30回ほどしか脱着しないだろうから保つかな?って安易な考え。

この先は多少コースが違うけど都留まで富士熱海と被るから安心。と思ってたら走り始めてすぐに警官に迂回路へ誘導される。
道志道が土砂崩れで通行止めとは聞いていたけどここなのか?この先で脇道に入るので道志道なんて4kmも走らないのにまさか影響するとは…
誘導された道は道幅が狭いのに両方向から迂回させられた車が通るため極めて走りずらい。それに斜度もある…元のコースの方が楽じゃん!?
一箇所ミスコースしたのを他の参加者に助けられたし(汗)元のコースに戻った時にやっと一安心。
今回もヤギに会えたよw
PC1で奈良さんと…今回はお互いそれぞれのペースで走り、それぞれのタイミングで仮眠するもPCでは一緒になりゴールも一緒。

都留から国道20号で笹子トンネルの恐怖体験を経て、ぶどう狩りで賑わう勝沼・笛吹を通過し、石和温泉からの甲府。
韮崎。長坂。小渕沢(タケちゃんマンの歌か?)で南諏訪IC近くの原町で通過チェックまで炎天下の中この時期に夏ブルベになるとは…サドルバッグの中の防寒装備を捨てたくなったw
諏訪湖に着く頃には日が暮れて真っ暗。夜景が綺麗。
「君の名は」のワンシーンみたいな諏訪湖を撮りたかったのに何も写らんって(泣)
もちろん空に彗星も見えません。
岡谷で足湯にも浸かりたかった…
でも貯金が無い上に塩尻まで上りって聞いて何処にも立ち寄る事なく進むしか選択肢が無い。
国道20号の終点塩尻。

聞いた情報ではここから松本梓川のPC2までに貯金を作れないとその先の白馬にあるPC3の足切りに引っかかるらしい。
でも塩尻までの上りが予想以上で逆に貯金を使い、塩尻過ぎの下りでもそこまで取り返せないままPC2到着。
ここでタイムオーバーのDNFが頭の中9割を占める。
もう何処まで進んで何処から帰ろうか?しか考えてなかった(笑)
それでも最後まで足掻いてみるか!と補給分だけ購入してレシート貰い滞在時間5分ほどで再スタート。
ここでブルベの神様が降臨したとしか思えない事態が発生。
台風25号の風が強風の追風となり背中を強く押される。おかげで4%続きの上りを25km/hを上回る速度で走る事に…
結果、30分しか無かった貯金を1時間20分以上増やす形で白馬到着
各地に大きな被害をもたらしてる台風だけれど今回ばかりはコッソリと感謝…

まだ眠気は大丈夫そうだったので様子見ながら進む事にして再スタート。少しの区間を上ればあとは長野までの下りサービス区間。
しかもコース上に二箇所の道の駅があるので眠くなったら屋根の下で寝れそう。
この白馬〜長野区間に雨降られる事を覚悟していたのだけど星出てるし(汗)
25号は風台風だった様で今回の全行程において雨という程の雨には降られていない。防寒着兼ねて持って来たレインウェアがバラストでしか無い。安物だったら捨ててたと思う(笑)

サービス区間であっても長野の深夜の峠道。いつ何が飛び出して来るかわからない為、トラウマを持つ身としてはそんなに飛ばせません。トップスピードでも40kmくらいで恐る恐る下ります。
途中でミニバンがガードレール突っ込んでたし…発煙筒も焚いていたし運転手も大丈夫そうだったのでスルーしたけど、念のためすれ違う対向車には手でライト塞いでパッシングしておいた。
自転車にパッシングされて車が気付くかどうかは知らん。自分だったら何かあるな…とは気付くと思う。

睡眠を取る事無く長野に到着。
軽く補給してここで最初の睡眠を10分取って再スタート。

上田市で夜明け。
が、この先が辛かった。
騙し騙し使ってたクリートが左右共全くはまらない。踏む分には問題無いけど引き足は一切使えず軽めにペダルを回し事も出来ない。
そんな状態のまま誤魔化して走るので疲労感も倍増。
で早朝の海野宿。もちろん誰も居ない(笑)
疲れもピークのまま青沼で押し歩いた小諸の懐古園への上り坂に到着。
ここも半分ヤケになって足付きなしでクリア。ブルベには必要ない意地な気がする(笑)
早朝の浅間山を眺めながらPC4到着。
朝7:30なのに既に暑い。水で顔や頭洗いたかったのだけど2ℓの水が売り切れ…先のコンビニで補給する事にしてカップ味噌汁とおにぎり2つを胃に流し込み出発。予定通り次のコンビニで水と氷を補給。

狭くて走りずらい急坂を上って追分から軽井沢に抜け碓氷峠の旧道を駆け下りる。
長い下りを下ハン握り締めて下ってるため背中と腰に負担が…めがね橋とか写真撮る余裕すらない。まぁ青沼の時撮ったしね(笑)途中に猿が三匹居たけど写真はそりゃ無理だわな(汗)

安中から富岡方面に折れて花園方面へ進みます。
途中久しぶりに見つけたコンビニに立ち寄ると奈良さん達も休憩中。みんな考える事は同じか(笑)
出会えたついでに奈良さんと一緒にスタートしたのですが、休憩した後はやっぱり緊張が緩むんですかねぇ?いきなり睡魔に襲われて奈良さんに先に行ってもらい、新装中のコンビニを見つけて店の裏で10分仮眠。
花園のPCで再び奈良さんに追い付き一緒に再スタートしたものの、やはり睡魔に襲われてウェルシアの店舗裏で5分の仮眠。
この辺からは記憶も曖昧で最終PCのある青梅まで寄居や都幾川、小川町など馴染みのある地名を通ってはいるけど何が何だかw
ルートで見た時から予想はしてたけど青梅までの後半15kmくらいが上りっぱなしでなかなか距離が伸びないためやたら遠く感じた。

最終PCを出る頃には暗くなり、行楽帰りの車渋滞が始まってる。
そんな渋滞と信号峠に加え先にどれだけの上りがあるかわからない不安にタイムオーバーが頭を過る。
たまたま後ろを走ってた(?)参加者もそう思ったのか「時間ギリギリですかね?って聞いてくる。俺がわかるわけないだろ?とも思ったけど「もしかしたらちょっと厳しいかもですね」と返答。
その方は上りが弱い上にコースミスも多くそれを知ってたから余計にわかるわけないw
終いには赤信号を歩道走って無視しだすのでもう放置してたのだけど相模川沿いの道で車通りが多い中、真後ろに付けられその人のライトのおかげでバックミラーが役に立たず怖い思いを数度したので頭来て先に行かせた(笑)
その直後に奈良さんが追いついて来たので残り20km程ご一緒する事に。
残り時間は2時間半…マラソンでも走り切れる距離だしメカトラでも無い限り大丈夫って状況だったのでペース落として海老名から綾瀬へ抜けてゴールのある湘南台へ。

39時間21分で無事に完走と共にWSR達成。
奈良さんにはこの後30分程の仮眠後に上野まで送っていただき本当にお世話になりっぱなし…感謝です♪

結論としてはやはり600はきつい。
来年は400走る機会を多くして400の時間を安定出来るようにしよう。そうしないといつまでも宿泊出来ないまま600挑戦しないといけなくなるw