医療痩身機器の思い出~HIFU痩身からオンダ | 『健美同源』ークロスクリニック銀座石川院長のブログー

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医療痩身

「部分痩せ」も市民権を得た今日この頃ですが、

 

私と本格的医療痩身機器の出会いは、

記憶が定かではないくらいの昔、

アメリカ形成外科学会のブースで、

たまたま、

ある機器のプロトタイプのパンフレット

をもらったことから始まります。

それは、開発中でまだ実機はなく、治験中だと聞きました。

その後すっかり忘れていたのですが、

かなり時間がたってから、

保管していたパンフレットと一致したのが、

後のウルトラシェイプ(HIFU痩身機器)でした。

 

HIFUによる痩身機器は、

ウルトラシェイプとライポソニックスの2種類が、

小規模のベンチャー企業で開発され、

それぞれは、その後、大きなレーザー会社

シネロンキャンデラとソルタメディカルに買収され、

リファインされて後継機種が発売されます。

 

 

上段ウルトラシェイプ

下段ライポソニックス

左から歴史順、10年前くらいの私の体験です。

(痩せたり太ったりしてます。)

 

この2機種は、

何度もやってみましたが、

正直、私のお腹には、大仰な機器の割にあまり効かなかったので、導入は見送りました。

 

4年前

HIFU痩身に興味を失いかけていたころ出会ったのが、

Jeisys社の冷却付きHIFU痩身器「リポセル」です。

 

HIFU痩身の利点は、

焦点温度を高くしようと思えば60℃以上、

100℃の高温でも可能なことです。

 

HIFU痩身の弱点は、

高温にすれば、激しい痛みを伴い、

火傷のリスクが上がります。

また、

HIFU熱は点であり、

大きな脂肪塊の体積を減らすためには、

照射量をかなり多くする必要があり、

手動で照射するには、労力がかかりすぎます。

 

リポセルは、

世界初の冷却装置の付いたHIFU機器で、

冷却することで80℃の高温にしても痛みとリスクを軽減し、

自動でマルチプルに照射を行うことができる優れものです。

 

当院でも早速リポセルを導入し、治療を行ってきましたが、

やはり、効果を求め高熱にすると痛みがあり、

麻酔をして照射するなど様々な試みも行いましたが、

 

正直、最近はほとんどやってません。

 

今のところ、

HIFU(高密度焦点式超音波)は、

たるみ治療では、ウルセラで大成功したエネルギーですが、

痩身治療では、失敗したエネルギーです。

 

世界的セールスでも、

HIFU痩身機器は失敗作と言われ、

もはや開発する会社もなく、販売実績もかなり厳しいのが現実です。

 

それでも、

リポセルは、

HIFUの痩身器としては、

最高の出来だと思っているので、

もう1工夫できないか思案中です。

一つの案として、

ボディにも、脂肪減少ではなく、

タイトニングとして使った方が良い気もします。

 

 

私の今のフェイバリット

熱系痩身治療器は、

マイクロウェーブ「ONDA」です。

 

オンダ施術中

(奥の機器はクルスカです。)

 

 

 

 

オンダは十分な熱強度があり

HIFUに負けないくらい高熱も作れますが、

テクニックで痛みをコントロールし易く、

脂肪の大きさに見合う大きな熱体積を生み出します。

タイトニング効果もあり、

さらにもう一つ、

セルライトに効くことが

大きなアドヴァンテージです。