ピコフェイシャル®は、
ピコレーザーを使用した総合美肌治療です。
(ピコフェイシャル®は、クロスクリニック銀座の登録商標です。)
ピコレーザーとは?
レーザーの主要パラメーターである「パルス幅」がピコ秒(1兆分の1秒)単位のレーザーで、現時点のレーザー界では、F1クラスのスーパーレーザーです。
PicoWay(SyneronCandela)
ザックリ!パルス幅とは?
レーザーの要素の一つで、照射時間に関するもの
対象物を破壊し、その熱が周囲に及ぶ時間内に照射を完了することで、対象物のみを選択的破壊できるための条件。たとえば、しみ治療であれば、対象物がサイズの小さなメラニン顆粒のため、パルス幅が短い方が、安全にメラニンを破壊することができます。メラニンの場合の条件は、50ナノ秒以下と言われています。(ナノ秒は10億分の1秒)
ちなみに!
しみ治療のスタンダードと思われがちなフォトフェイシャルのパルス幅はミリ秒(千分の1秒)単位ですから、正確にメラニンを対象にしているわけではなく、何となくメラニンを含む表皮を対象にしている治療です。 サイズでは、表皮>>>メラニンです。表皮内に存在するメラニンであるならば、フォトフェイシャルでも十分効果はありますが、表皮から真皮の境目になるとせいぜい半々、真皮内に落ち込んだメラニン、真皮メラノサイトーシスには、全く効果がありません。
私のクリニックには、フォトフェイシャルで全くしみが取れなかった、逆に悪化したなどの患者様の相談が多いのですが、そもそもフォトフェイシャルの対象ではない症状なのに、うちのフォトフェイシャルは特別すごいとか、わけのわからん説明で治療を受けた方が多いようです。
ピコレーザーがF1なら、フォトフェイシャル(光治療器)は軽自動車クラスなのです。
もちろん、フォトフェイシャルが悪いわけではなく、軽自動車は燃費が良く、小回りが効き、街乗りには最高なように、私も長年、様々な光治療器を使用していますし、嫌いなわけではありません。一定のしみ、赤味、肌質にもまんべんなく効果があります。ただし、厄介なしみには歯が立ちません。問題は適応と使用方法なのです。
さて、ピコフェイシャルですが、
①ピコレーザートーニング ②ピコスポッツ照射 ③ピコフラクショナル
の3つの照射方法を併用します。
①ピコレーザートーニング
肝斑の治療でもありますが、低出力のレーザー照射により、肌全体のメラニン生成力を抑え、ゆっくり美白にしていきます。
ピコだとトーニングもひげの反応が少ないので、男性にも良いです。
気持ち良いくらいです。
②ピコスポッツ照射
日光性色素斑、ソバカス、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)などの気になるしみに個別照射します。光治療では難しい薄いしみにも対応できます。
上まぶたに薄いしみ発見!ピコレーザーで早めに撃退!
(上眼瞼レーザー照射には眼球保護のコンタクトが必要です。)
③ピコフラクショナル
ピコレーザーは、フラクショナルハンドピース(リゾルブ)に転換することにより、ノーダウンタイムのフラクショナルレーザー治療が行えます。短い時間に強いエネルギーを照射するピコレーザーは、皮膚内で光エネルギーが音響エネルギーに転換され、皮膚に物理的ダメージを与えることで、しわやたるみ毛穴の改善など肌質の改善を起こします。
元気の良い音がしますが、音の割には痛みは少ないです。
孤立したしみには、ピコレーザーの他、Qスイッチルビー、Qスイッチアレキサンドライト、CO2レーザーなど他の機種に適応がある場合がありますので、その際には、スポッツ照射を他のレーザーに差し替えるか、追加することも出来ます。また、光治療の適応がある場合には、光治療に差し替えることも出来ます。
ピコレーザーも必ずしも万能ではないので、適応の無いしみや部位もあり、代替えの選択肢を多く用意しています。
現在使用しているしみ治療機器
ピコウェイ(ピコ秒レーザー) SyneronCandela社
ルビーZ1(Qスイッチルビーレーザー) JMEC社
アコレード(Qスイッチアレキサンドライトレーザー) Cynosure社
レブライト(QスイッチYAGレーザー)Cynosure社
トライビームプレミアム(QスイッチYAGレーザー)Jeisys社
コア(CO2レーザー) SyneronCandela社
BBL(光治療器) Sciton社
フォトシルクプレミアム(光治療器) DEKA社
フォトRF・オーロラ(光治療器) SyneronCandela社
ライムライト(光治療器) Cutera社
など
「美容医療は、しみに始まりしみに終わる。」(石川浩一)
簡単なようで、最も難しいのがしみ治療なのです。
いつの間にか、こんなにレーザーが増えました。