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深大寺 玉乃屋 @ 調布(京王線)
四季の嗜みといたしましてはアレです.
秋は紅葉を愛でに出掛けてゆく.
という悠長な趣味を持ち合わせている.
そしてそういった場面では必ずや,うっひっひ.
紅葉酒を喫する,という性根も持ち合わせているのです.
《 玉乃屋 @ 深大寺 》
ごぞんじ,名物の深大寺蕎麦です.
門前を中心に現在18の蕎麦店が軒を連ねております.
元祖・最古は文久年間創業の嶋田屋と謂はれますが.
私といたしましては深大寺と謂へばこのお店推しなのです.
なんとなれば青天井なのです,ええでっしょう.
紅葉に緋毛氈の縁台となれば舞台装置も清々しい.
見てちょうだいな,見てちょうだいよ.
お酒も気安い品目のお取り揃え,こうでなくっちゃね.
こうなりますてーと肴はそうね.
渋めに蕎麦味噌なんかもお似合いね.
蒟蒻だけの味噌田楽.
こういうのんも欲しいよね.
野外酒だからことさらに野趣を欲するのです.
きざみ海苔を散らした山菜わさびなんていかがでしょうか.
シンプルな酒肴ばかりです,それでいいのです.
紅葉の森林浴に身を委ね酒を呑む,それがいいのです.
見上げると頭上には真紅の楓.
蒼天とのコントラストが季節の風趣.
はらり,紅葉したクヌギの葉が落ちてくる.
これで私の風流はクライマックスを迎えるのです.
お酒がすすみ過ぎちゃうのも道理です.
ほどなくして手打ちのたぬき蕎麦なんぞをいただくのです.
紅葉に因むというわけではありませんが,うっふふ.
いつもより多めに七味を振ってしまうのも調子が高いのです.
さらにですよ,こうするのです.
山菜を用いてお化粧を施すのです,おほほほ.
手打ち蕎麦なのでせいろもいいのですが.
森の冷気に温かいかけ蕎麦がことさらに美味ちい.
このお店のもう一つの名物です.
屋根を貫く樹齢300年クヌギの古木,これは見事だ.
前に来た時は外席の真ん中あたりにアレなんですよ.
囲炉裏に焚き火がくべられていたんです,素敵でしたなあ.
晴れ男というわけではありませんがアレです.
毎年紅葉の天気には恵まれる男です,おほほい.
江戸の昔は深大寺住職が蕎麦で客をもてなしたそうな.
徳川第三代将軍家光が食べて賞賛したそうな,ちゃんちゃん.
2009年訪問時の記事です.
お店は今よりもぐっと素朴な感じだったのね.
クヌギの大木や焚き火の様子が写っていて懐かしい.