鮮魚 増久 @ 穴守稲荷(京浜急行空港線)
微風嫋嫋たること春日のごとし.
となりますればよ,うほほい.
足はおのずから海へと向かいます.
東京湾羽田は穴守の海に向かうのです.
正確には多摩川が東京湾に注ぐ河口ですが.
この景観は自身の選ぶ東京名所百景のひとつです.
明治末期から太平洋戦争中期の昭和17年頃まで.
このあたり一帯は羽田穴守海水浴場だったそうですね.
面白い文献を見つけましたので,ご興味のある方は(→★).
でよ,早速ですがアレです.
確かこの路地を入ったあたりでしたかね.
そうだ,そうだ.
あった,あった,うっふふふ.
《 鮮魚 増久 》
よかった,よかった.
今でもご盛業中のご様子ですね.
せっかくなので奮発をいたしまして,うっひっひ.
海老野菜天丼に穴子天ぷら追加のせ,なんつーのいかがでしょうか.
天ぷらを揚げていただく間はね.
店先のビールケースに座って寛ぐ,なんつーのいかがでしょうか.
11年前に来たときは夏でしたのでね(★).
民家の軒先に下がる盆提灯がとても風流だったねえ.
出来上がりました天丼の包みを抱えましてね.
堤の下に腰を据えて,なんつーのも実に愉快なものです.
先ずはワンカップ大関をひとくち.
潮の香を肴に,というのも野外酒の禅味.
今日くらいはとこれも奮発して大吟醸プレミアムなり.
今回はアレです.
とっておきの新グッズを導入しました.
ここに来る途中にですね.
偶然に入った100均ショップで購入したのよ.
組み立て式の簡易椅子なんですけどね.
小さく折りたためるので携帯にも至便です.
これは野外座卓に用いても案配がよろしいのです.
こうすることで野外飲食もぐっと優雅になる.
そう思いませんか,私は思います,ぬあっはっは.
さて,海老野菜天丼に穴子天追加のせです.
なぜ上天丼にしないかというと野菜天がのっていないのです.
であるので,わざわざ面倒くさい穴子追加のせ方式を選択したのです.
水面に映る暖かい陽をあびて.
東京湾の海風を肌で存分に感じながら.
頬張る天丼の美味さよ,ワンカップ酒の愉しさよ.
なんて余裕かましておりますってーと,うっ!
どこからともなく海鳥が集まってくるではねえの.
それも1羽や2羽ではねえのんよ.
四方上空から続々と飛来してまいりましてな.
まるでヒッチコック監督「鳥」のワンシーンみたいだね.
カモメって雑食で意外に凶暴なんすよね.
鎌倉の七里ガ浜でハンバーガーを略奪された.
という知人の昔話を思い出した,やべいよやべいよ〜.
天丼を狙っているのか,それとも酒か,どはは.
いずれにせよそそくさと飲食済ませるビビリーな男です.
ここで20年も餌をやり続けているおじさんです.
黙って座るだけでこうして集まってくるそうです,すごいなあ.
ちなみにお店の名前ですが,うっふふふ.
「ますひさ」ではなく「ますきゅ」なのね,なんか可愛い〜.