ある日の車行弁当「竹皮包み弁当」
私は大層に面倒臭い男なので.
コンビニで購入した弁当などを.
なにも案配をせずに,そのまんまの形で.
車行弁当として携行する安直は無粋とするところがある.
でありますので,うほほい.
同じように出来合いのサンドイッチを購入したバアイ.
実際のハナシがアレです.
たとえ100均商品の安価な容器であろうともですよ.
それを車行用のランチボックスとして転用いたしましてよ.
わざわざそこに中身を詰め替えまして.
丁寧にバンダナなどでおくるみいたしまして.
車内でおもむろに包みを解きますればよ.
なんとな〜く趣きという点におきまして,うっふふ.
風流な車行弁当へと変容するんではねーかと思うんであんすのよ.
すでにご明察かとは存じあげますが.
私の価値観はかような概念に立脚しておるとです.
外見(そとみ)良ければすべて良し,甚だ中身実質のない男です.
さて,この日はミニ明太高菜弁当である.
ミニップでゲットした税込320円の安価弁当であんす.
これもやはりこのまま携行するのはいかにも興趣に欠ける.
と,なりますればよ,よろしいか.
パックの容器を廃しまして,うほほい.
かねてより用意の竹皮でこれを包装します.
握り飯に竹皮を用いたことはありますが(★).
いわゆる普通の弁当を包むのは少々工夫を要します.
縦・横方向に竹皮を重ねるとはみ出しなく上手にできます.
本来は竹皮包みのままでの携行が望ましいのですが.
和風テイストのバンダナで被覆すれば物ごとが穏当です.
清酒は最近お気に入りの月桂冠300ml瓶を用います.
ワンカップよりも車行の旅情が高まると思いますが,いかが.
う〜む,やはりいいですなあ.
同じ明太高菜弁当に違いはないのですが.
パックに充填されていた時より格段の風趣がある.
なんかね,なんか.
ぐっとその人情味を増した感じがする.
旅情が調味料となって旨味がアップした気がする.
そうは思いませんか,私は思います.
竹の包みを手に持って箸を使うのも実に愉しいのです.
竹皮はご飯を美味しくするんですよ,実際のハナシ.
無駄な水分を吸収するから蒸れがない,実際のハナシ.
シウマイ弁当の経木の作用にも似てますね,実際のハナシ.
窓の外の田園風景が.
気がつくと街の灯に取って代わる.
これが私の弁当男子的日常というわけです.
まったくもって面倒臭い男です,実際のハナシ,ぶっはは.