萬来軒 @ 日立(JR常磐線)
アナザー・ライフな場面です.
そんな場面ではありますが.
黄色いカレーに出会えることもあるのです.
《 萬来軒 》
いいね,いいねえ.
手書きのメニュウがびっしりと貼られている.
こういうスタンダードな街中華風情が大好きです.
そこでね,うひひ,いつものように.
ひとり静かに冷たい麦酒なんぞを呑ってますとね.
ゆらりとのれんが風にゆれる.
くあぁ〜っ!堪りません,堪りません.
アナザー・ライフにだってこういう風流があるのです.
肉団子をお願いする.
挽肉を切らしているというので酢豚に変更する.
奥の厨房からとんとん,しゃくしゃくと.
具材をまな板で切る音が聞こえていたかと思うと.
やがてそれが,じゃーじゃーがこがこと鍋を振る音に変わる.
こういう一連の視覚音響効果がね,うふふ.
街中華のミリキではねーかと思うんであんすのよ.
あ,5粒のグリンピースかわいい.
酢豚にはピーマン玉葱人参が一般的ですが.
白菜やインゲンが用いられているのも土地情緒ですね.
酢や調味料を塩梅して真面目に作られた酢豚.
強めの酸味が白菜の甘みに相乗して美味ちいです.
もちろん清酒も置いてます.
常温で何本も追進してしまうのです.
サーヴィスで出してくださった鯖味噌煮.
こういうのがね,こういのが街中華の風趣です,嬉しい.
さて,うふふ.
もちろん黄色いカレーにもグリンピース.
酢豚は5粒でしたがこちらには3粒ですね.
じゃがいもが溶け出した感のある.
もったりとしたルーが家庭的な味わいです.
私のみならず男子が最も好ましいとするカレーです.
お店を出て.
ふと,遠くを眺めると.
セメント工場のプラントが目に入る.
私がアナザー・ライフを強く感じる叙景なのです.