中華レストラン 中日軒 @ 常陸多賀(JR常磐線) | CroquettePunchの “ 呑んでたまるか!”

中華レストラン 中日軒 @ 常陸多賀(JR常磐線)

昼間でも駅前が寂しい街に来ています.



その閑寂とした街並みの中に.

ひっそりと溶け込むような食堂があります.

こういう風情には訳もなく魅かれてしまう体質です.



《 中華レストラン 中日軒 》





むっひょー,いいねえ.

佇まいと同じく店内いかにもな昭和情緒.

飾り気が無いながらも心から寛げる懐かしさ.

テーブルもゆったりして昔のデパート大食堂の趣き.





中華レストランを標榜しておりますが.

その品揃え,和洋中からアルコホルも完備です.

コーヒーやオレンジジュースなどの喫茶メニュウもある.

これで列車の時間待ちするのも駅前食堂の風趣と言えましょう.



ええど,ええどい.

こんなんも揃っとるだでよ.

列車の時間待ちだけじゃもったいねいど,こりゃ.



壁貼りメニュウには酎ハイ類もあります.

その中からウーロン割りをチョイスするです.



小ぶりな冷奴って好ましいよな.

さあ,これから呑むぞって気分にさせてくれる.



チャーシューを単品で.

キャベツにマヨのちょい添えも気が利いている.



あ,この鋳物皿かっこいい.

使い込んで味も出ていますねえ.

どこで売っているのかな,欲しい.



チャーシューと餃子は中(華).

冷奴は日(和食)だよね,むふふ.

こういうの並べて1人で納得する困った俺です.



座った席からは駅前のロータリーが見える.

別段面白くも無いその景色をぼんやりと眺める.

列車が到着する前後の数分間だけ駅前に人が増える.



やがて表も暮れなずんでくる.

客待ちのタクシーが手持ち無沙汰に停車している.

私はそんなどーでもいい叙景に旅情を感じるのです,ごぞんじ.



ではアレです,満を辞しまして.

和洋中の洋にご登壇いただくわけです.

カツカレーでありなんす,わっはっきゃっ.



これね,これこれ.

福神漬けオン・ザ・スプーン.

時おり見かけるカレーのオールドスタイル.



カツは薄くて脂身の少ない式.

カツカレーのカツはこうでなきゃね.

ルウの風味に衝突せず従順に寄り添う式.



きゃあ,期せずして嬉しい発見,このカレー.

子供の頃,東北本線の食堂車で食べたあの味ですよ.

食べた瞬間に記憶の圏外が呼び起こされる追憶の味覚.



平日の夕方とは到底思えぬほど.

駅舎が寂しい街に来ているのですが.



朧月が大層に綺麗なので,うふふ.

それもまんざら厭ではなかったりするのです.