とんみ @ 尾山台(東急大井町線) | CroquettePunchの “ 呑んでたまるか!”

とんみ @ 尾山台(東急大井町線)

酒場であり食堂である.



どちらが主で従というわけではありません.

昼夜を問わず酒飯を求める人々でにぎわうお店です.





帰宅途中,こんなので呑み憩う.

ご覧下さい,このお刺身ぴかぴかでしょ.

スーパーの店頭ものとは一線を画す趣きです.

冴えた包丁がきりりと入ったのが歴然としている.





ホール係の朗らかな女将さん.

「◯◯さん,鯖塩焼きご注文いただきましたぁ」

それを厨房に立つ痩身小柄なご主人.

「鯖塩焼き,あいよ~ぅ」とにこやかに受ける.

マニュアルの請け売りではない,真心のやりとり.



私はこちらのご主人の多くを知らない.

ではありますが調理に妙を得た方であるのがわかる.

おそらくはどちらかでしっかりと修行されたというのがわかる.



谷中生姜だってこの通り.

切ってレモンを添えるにとどまらず.

念の入った隠し包丁がいとも自然に施されている.



割烹の趣きを持ちながらも料金決して高くはない.

ご主人がその日河岸で仕入れたものが短冊に描かれる.

どれをいただいても確実に美味しいというのが伝わってくる.



ホルモン焼き,どちらかというと野卑な料理.

それがどうです,ご主人の手によるとこうなる.

野趣を残して矩を越えない華やかさの付け合わせも美しい.



どれもこれもが念の入った仕上がりです.

それでいて気安い惣菜という態をくずさない.

私はこういうおかずを肴にして酒を呑るのが大好きなのです.



軽く1,2杯,と思っていたがそうはいかない.

興が乗ってきて串カツ,うひひ,これも上等品.

これで大徳利を3本,私の寄り道は大変に豪華なものになる.



《 鴻池とんみ 》



ホント言いますとアレです.

ここのカレーライスを是非いただきたいのです.

いつもその前に満腹してしまって困っておるのです,わはは.



駅を降りて自宅のある方向と反対側ではあるが.

風情と料理に誘われてつい寄っちゃう,私の関所,うっふっふ.



あ,鴻池の由来,今日も聞くの忘れちゃった,むははは.

(過去の訪問の記事はこちらです