めん殿 @ 京急鶴見(京浜急行線) | CroquettePunchの “ 呑んでたまるか!”

めん殿 @ 京急鶴見(京浜急行線)

夕刻よりやんごとなき事情ありき.



であるので,毎年恒例の旅館宴は断念なのです().

残念ですなあ,昨年までは皆勤賞だったのにねえ,とほほ.



嘆いてばかりはいられない.

ひねくれるというのは精神の脆弱である.

事情の許す限り愉悦を求めて彷徨う男です.

まだ時間の猶予がおますので早速に開始するです.



《 めん殿 》



鶴見の街角で見つけた.

しかし変わった名前,めんの殿様ってことですか.

まさか「めんでん」とは読まないよなあ,むっふふふ.



どストライク,色褪せたお品書きがチャーミング.

外観だけではなくその店内も私の心魂に到来する風情.





ウーロン割りをかけつけで2杯.

するとすっとこんなの出して下さいます.

ここのご主人のこともひと目見たときから好きになった.



時間もあまりありませんのでね.

親子煮も早々にお願いしちゃうのです.

何故か今日はカツ煮じゃないの,そんな気分.



当然ですよ,当然ね,清酒を併進します.

陶然として清酒を,ウーロンをなめる私にご主人.

「お酒好きな人はこういうのもいけるでしょ」

と言ってカツオ節の佃煮を,ますますご主人の人柄が好きになった.



期せずして豪華な酒膳,いいぞいいぞ.

こりゃ時間調整にはもったいないお店だね.

しかもね,しかもですよ,ご覧になって下さいませな.



素敵です,素敵すぎますよ.

カレールゥでっせ,よろしいか.

ルゥと表記するのも琴線に触れる趣き.

こちらでは煮親子,煮カツていうのね,これもいい.



よっしゃ,これはアレですね.

後でルゥと何か注文してよ,合わせ技にしちゃうかな.

もりそばと,じゃ普通だな,特製やきそばにトッピングか.

まてまて,今の親子煮が半分になったらよ,そこによ,うふふ.



夢とキボウは大きくふくらんじゃうのです.

いいいねえ,こんなこと考えながらの過ごし酒大好き.



詳細はここでは書きませんがですね.

事情によって近年はお一人で切り盛りをされてます.

それをことさらにしみじみとでもなく,哀しげにでもなく.

淡々とお話になるご主人には昭和な男を感じちゃうわけです.



ご主人はそうね,私と父親のちょうど中間あたりの世代.

そのくらいのご年齢の方のお話を聴くのは興味深いしためになる.

普段からそう思っている,であるので,お話も弾んじゃうわけです.



高度経済成長時代の話

白黒テレビでみた鉄人28号と鉄腕アトム

東京オリンピックとベンチシートのセドリック

扇千景のフジカシングル8「私にも写せます」と8ミリ映写機

昔のお話ってなんでこんなに楽しいんだろ.





楽しいのはいいんですが,ああっ.

もうこんな時間,そろそろ私の事情が.

カレーのルゥは次回に,また来ます,必ず.