三友軒 @ 大岡山・洗足(東急大井町線・目黒線) | CroquettePunchの “ 呑んでたまるか!”

三友軒 @ 大岡山・洗足(東急大井町線・目黒線)

魅かれます,瞬殺で魅了されちゃいます.



これのどこに魅かれるんだ,と言われて困ります.

トンカツでもカツレツでもなくトンカツレツだからです.

ポークカツレツではなくトンカツレツだからでありんす.

些細なことにこだわる暗い性格だからです,ぶわっは!



《 三友軒 》



派手なサンプルケースですが,日中は意外と目立たない.

陽が暮れて照明が灯るころに急峻に輝きを増してくる.

薄暗い住宅街にオアシスのごとき光芒を放ってくる.

こういうの不思議だね.



店内の造作はそうね,街中華をちょっぴりゴージャスにした感じ.

でもね,お高くとまっている雰囲気が微塵も無いのが素敵です.

時分どきには近所の新聞配達店の店員さん方も大勢訪れます.



「おばちゃん,オレ今月分あといくら残ってる~?」

なるほど,ご常連さまは先払い方式もあるんですな.

「じゃオレ,今日は味噌ラーメンと親子丼,あと餃子もね」

うっはは,これだけでいいお店であることが十二分に伝わってくる.





清酒を始めながらテーブル上の衝立てメニュウを拝見する.

あり?トンカツレツがねいでねえの.

でもカツ丼,カツカレー,カツライスがあるね,大丈夫だ.

ホールを仕切る女将さんもとても優しい,ますます大丈夫だ.



「トンカツレツの並をください」
 
大きな声でこれを言ってみたかった,うっふっふ.

こういう場面では上は注文しない,何となればですね.

並やデフォルトにこそですね,上にはない真味や深味があったりする.

ってか単にケチだからですな,わっはは.



やっぱりここはチキンライスだよなあ,むひひひ.

おまけ中華スープも付いて嬉しくなっちゃうでねえの.

こりゃアレですよ,食事というより完全に酒肴ですね,そう思う.



中華屋さんといえばね,強力バーナーによる高火力がウリですね.

そんな余力をもって揚げられたトンカツレツが力強く美味い.



トンカツレツをチキンライスを忙しく頬張る.

口中余韻さめやらぬうち清酒をあおる.

幸福が喉を下っていく思いがする.

転瞬,またもや次の箸をスプーンを口にはこぶ.

この愉しさ,嬉しさはたとえようもないのである.



三友軒って登録商標です,のれん会もあるんですね.

そういやあ,いろんなところにありますもんね( ).

同じのれん会加盟店でも,お店それぞれに特色があって愉しい.