関やど @ 松戸(JR常磐線) | CroquettePunchの “ 呑んでたまるか!”

関やど @ 松戸(JR常磐線)

早朝から雪が降り続いとるですよ.



午前ですでに陽の輝きに夕刻の趣きがある.

手足は完全に冷えきっておる,となればですね.



早々に熱いの(酒)を呑っちゃうのも得策であるっしょう!

おあつらえな蕎麦屋があれば速攻で入店しちゃうっしょう!

ただ呑みたいだけじゃねえか!と言われる意見は面倒くさい.

実にその通りなんだから仕方がない,ぶはは.



《 関やど 》



普段愛用する街蕎麦屋とは違います,所謂高級店ですね.

松戸の地においてトップクラスの老舗です.

でもね,肩肘張ったところが微塵もないのが好ましい.



お茶ではなく桜湯を出してくださる,素敵ですなあ.

お茶を濁さないという風情で,古風な粋を感じます.



この焼き味噌は出色ですよ.

柚子や松の実が練り混まれておるんですね.

蕎麦屋酒マニアにおいては,嘉悦すること言うを待たない.



肴を吟味する.

おお!「天すい」があるではないの,これは珍しい.

こんな極寒の日和には最適の一品であるよなあ.





天ぷら蕎麦から蕎麦台を抜いたもの.

「天抜き」とも言いますね,気安い街蕎麦の肴です.

でもね,「天すい」となると気合いが違ってくる,お解りでしょうか.

吸い物仕立ての天ぷら,という風合いになる.



揚げたてのかき揚げが出汁の中で弾ける.

胡麻油の余熱でコロモが華やかに乱舞しはじめる,

小海老をふうふう言いながらすする,燗酒をなめる.

雪の日の悦楽ここに極まる,そういうことです.



すっかり温まった,であるのでね,むふふふ.

蕎麦は蒸篭とする.

いい色です,新蕎麦の時期にも来てみたい,そう思う.



蕎麦の風味に関する造詣は浅い.

路麺立ち食いを愛用している身分で論評は避ける.

ではありますが,うっほほい!こりゃいいなあ,美味い.

エッジを喉で感じる,そういう蕎麦ってのもいいもんです.





この後に少し雑用があります.

雪はまだ降り続いている.

立派な中庭の雪景色も見てみたいがそうもいくまい.



これはね,アレですよ,積もるかもしれませんぜ.