《コロナと共生 376》


2024年5月17


午前8時に20度!

11時に24度!

午後1時に25度!



『十薬の白き花見て浄めらる今朝葉を摘みて干して煎じる 滉坊』



咲き終えた躑躅の下から伸びたドクダミの花が咲き始めました!


此の時期の葉を摘んで十薬を拵えましょう!


目を癒し身体も浄化致しましょう🍀


午後3時に26度!

10時に20度!



『新三人吉三』


《天明の大飢饉(1782年~1787年)と寛政の改革(1787年~1793年)》


万葉言葉の解説の続きを致しやしょうかね?


「雲」の続きでやす!


高橋連虫麻呂の歌集(かしふ)併せて短歌一首


まずは長歌から


『衣手(ころもで) 常陸(ひたち)の国の 二(ふた)並ぶ 筑波の山を 見まく欲(ほ)り 君来ませりと 暑けくに 汗かき嘆(な)げ 木の根取り うそぶき登り 峰の上を 君に見すれば 男神(をかみ)も 許したまひ 女神(めかみ)も ちはひたまひて 時となく 雲居(くもゐ)雨降る 筑波嶺(つくはね)を さやに照らして いふかりし 国のまほらを つばらかに 示したまへば 嬉(うれ)しみと 紐(ひも)の緒(を)解きて 家のごと 解けてぞ遊ぶ うち靡(なび)く 春見ましゆは 夏草の 茂くはあれど 今日の楽しさ』



訓みは 


「ころもでひたちのくににふたならぶつくはのやまをみまくほりきみきませりとあつけくにあせかきなけこのねとりうそむきのぼりみねのうえをきみにみすればをかみもゆるしたまひめかみもちはひたまひてときとなくくもゐあめふるつくさやかにてらしいふかりしくにのまほらをつばらかにしめしたまへばうれしみとひものをときていへのごととけてそあそぶうちなびくはるみましゆはなつくさのしげくはあれどけふのたのしさ」



意訳は


衣手を漬(ひた)す常陸の国の並ぶ筑波の二山とは、日光で見た「二荒山 ふたらさん」宇都宮は「二荒山 ふたあらやま」でやすが、男体山・女体山のことでやしょう?


あなたが見たいとおっしゃったので、暑い日に汗をかいて辛い思いをして、木の根っこにすがって息も絶え絶えで登りやした!


頂上からの景色をお見せすることを、男岳の神様も女岳の神様も御加護を賜り、いつもなら雲がかかり雨の降る筑波山が、今日は晴れて日が射し、いつになく素晴らしい景色を見せて頂きやした


嬉しくて自宅で寛ぐ時のように、衣の紐を緩め心も解放して遊びやした!


霞籠める春の眺めも佳いだろうし、今は夏草が繁っておりやすが、春の野遊びにも増して愉しゅう御座いやす!


てなもんでやす!



「衣手(ころもで)」は「常陸(ひたち)の国」を導く枕詞でやす!


この歌の題詞に


「検税使(けんぜいし)大伴卿(おおとものまえつきみ)が筑波山に登った時の歌一首[ならびに短歌]」


と御座いやす!



大伴卿(おおとものまえつきみ)は、大伴旅人と考えられておりやす!