《コロナと共生 374》


2024年5月15


午前10時に22度!

午後2時に24度!

午後4時でも24度!

8時半に20度!



『徒然に卯の花腐し(くたし 春の長雨)過ぎぬればシャボン弾けて風と共に去りぬ 滉坊』



駅のフォームを横切ったシャボン玉、百メートルくらいは目で追いましたが、愛宕神社の屋根の陰に消え去りました?




『新三人吉三』


《天明の大飢饉(1782年~1787年)と寛政の改革(1787年~1793年)》


万葉言葉の解説の続きを致しやしょうかね?


「雲」の続きでやす!



高橋連虫麻呂の歌集(かしふ)併せて短歌一首


まずは長歌の続きから



『・・・墨吉に帰り来(きた)りて家見れど家も見かねて里見れど里も見かねて怪(あや 奇妙に思い)しみとそこに思はく家ゆ出でて三年(みとせ)の間(ほど)に垣もなく家失せめやとこの箱を開きて見てばもとのごと家はあらむと玉櫛笥(たまくしげ)少し開くに白雲(雲のような煙)の箱より出でて常世辺にたなびきぬれば立ち走り叫び袖振り臥(こ)いまろび(転げ回り)足ずりしつつ(地団駄を踏み続け)たちまちに心消失せぬ(こころけうせぬ 気を失った)若かりし肌も皺みぬ黒かりし髪も白けぬゆなゆな(後々)は息さへ絶えて後(のち)つひに命死にける水江の浦島の子が家所見ゆ』



意訳は


「住之江に帰った水江の浦の嶋子は、いくら家を探しても見つからず、里を探しても見つかりやせん!


こんな奇妙なことが有るもんかと考え込みやした!


家を出て僅か三年で垣根も家も失くなるなんて!


もしかして此の櫛箱を開ければ、元のように家が現れるかもと思いやした!


嶋子は櫛箱を少し開けてみやした!


すると箱から白い煙が漏れ出て、常世の方まで棚引いて行きやした!


慌てて走り回り叫び、煙を追いやろうと袖を振り回しやした!


遂に転げ回り地団駄を踏みやした!


あっという間に煙に巻かれて気を失いやした!


みる間に若かった肌はシワクチャ爺に黒髪は白髪に息も絶え絶えとなり亡くなってしまいやした!


昔、水江の浦の嶋子の家があったと思われる場所が見えやす!」


てなもんでやす!


《浦島奇譚》だったのでやす!