《コロナと共生 320


2024年3月22


千葉みなとクリッパーの日です🎹


4回乗り換えて行って来ますが、人出が多いか少ないか?


間違いなく多いでしょうね?


午前8時に5度!

9時に7度!


楽譜コピーの為に早く出たので八丁堀に15分早く到着!


スーツケースは少なかったけど八丁堀は子供が多い!


でもうるさくなかった💮


10時半に9度!

午後4時に12度!


先月に続き今日もクリッパーのエアコンで頭が寒くなりました!


外へ出るとお日様にホッとしました🌞



『新三人吉三』


《天明の大飢饉(1782年~1787年)と寛政の改革(1787年~1793年)》



『利根川は北風いなさの吹き替へにむれてくだる帆つぎてのぼる帆 節』



利根川に限らず大きい川では風が巻きやす!


北風が吹いてるかと思えば「いなさ 南東の風 辰巳の風」に吹き替わりやす!


半農半漁の川の民は、風向きに合わせて、慌てて一斉に帆を下げたり、揚げたりしている様よ!


でやしょうか?

以前小唄端唄の師匠に頼まれ端唄を書きやした!

江戸の玉子売りと隅田川を上り下る舟を読み込みやした!

1802年刊の『吉原談語 よしわらだんご』に見える玉子売りの売り声は、川柳で「一声も三声(みこえ)も呼(よば)ぬ玉子売」と御座いやす!

生卵に茹で玉子も御座いやす!多分に朝は生卵!日が昇れば茹で玉子でやしょう?掛け声にも工夫が要りやした!「玉子~」と一声では、「どーれ」と腰をあげる間もなく卵屋は行き過ぎる!「玉子 玉子 たまごう」と三声も続くと忙しなく売り遺して売り急ぐ感がしやす!でもって、玉子売りは「たまごう 玉子」と二声が一番具合が宜しいようでやす!

上方の「喰らわんか舟」を真似て江戸でも物売り舟が生まれやした!「上り下りに帆を上げ下げて、声の調子も波風揃えて落とすな玉子、上がれよ潮目!」でやしょうか?


1812年の『誹風柳多留』では、「たまァごたまごゥ」と二声でやした!


噺家が高座で売り声を真似るのと若干違うようにも思われやすが、おそらく時代と共に変わってきたのでやしょう?




『日のひかり水のひかりの一いろに濁れるゆふべ大利根わたる 牧水』



歌集「海の聲」からの歌でやす!


歌集「別離」でもお分かりでやしょうが若山牧水は、人生五十年の半ば二十五歳にして、生涯の友を選び、終活に入らんとす!


信じられやせん!


和歌の意味は昼の川面の光は眩しく水に煌めく意味と若き人生の旅と重ね、ゆふべには濁って来て夕焼けの色にすべてを染めると掛けやす!


逢魔が時を迎える茜色の空が薄れ行き、大利根川を渡る人生の足下は薄暗く濁って来ているのでやしょう?


牧水さんは、殊更異様に海と光を取り上げて歌っておりやす!


儚く美しいのですが、何かしら謙虚過ぎて貧乏臭え!



『芍薬の花より艶にあかばみぬ雨のはれ行く刀根の川口 晶子』



同じ夕焼けを見ても牧水さんは爺臭え!


晶子は芍薬の花より艶にあかばみぬと詠んでおりやす!


雨上がりの朱に染まる行く晴れ間を感じやす!


牧水さんみたいに達観した人生ばかり歌わずに、素直に風景に溶け込み、共にあかばみぬのも良いものでやす!