《コロナと共生 319


2024年3月21


午前11時に9度!

正午に10度!


御天気は良いけど、風が強くて冷たい!


花粉は吹き飛ばしてくれてるのかな?


其れとも撒き散らし拡散してるのかな?


一日中ずっとヒューヒューと同じ感じ!


夜の8時冷えてきました5度!


風は収まってるようです!




『新三人吉三』


《天明の大飢饉(1782年~1787年)と寛政の改革(1787年~1793年)》


『鮭網を引き干す利根の川岸にさける紅蓼葉は紅葉せり 節」


野暮な読み解きを致しやすと、利根川を鮭が溯上するのを御存知でやしたか?


鮭の溯上の南限と言われやすが、九州などでも一、二匹気紛れな鮭の溯上があるようでやす?


利根川中流の埼玉行田須加と群馬の千代田町を跨ぐ「利根の大堰」を鮭や鮎が溯上するのが見られやす!


近隣の漁師が干した鮭は、利根の川風を受け、煌めく銀鱗から溢れる桃色の身が、次第に紅く染まってめえりやす!


砂地に薄く蒔いた紅蓼もまるで鮭と競うように赤紫に色づいて行きやす!



『利根川や漲る水に打ち浸る楊吹きしなふ秋の風かも 節』



アッシの大好きな「長塚節」の歌でやしょうか?

利根川に漲る波が立つ!


水の勢いなのか?


上流ならば赤木颪か?

下流ならば筑波颪か?


とにもかくにも土手の柳を揺らすのは清掻き(すががき)の三味線なのか?


太鼓持ちの戯れ歌に踊ってるのか?


何?

どちらでもねえ?


利根の川風に揺れる、吉原の見返り柳の下で、大門を潜るか潜らねえかと迷う男心でやしょうか?


其れとも寄る年波に明るいところに立てねえ夜鷹の揺らす簾の代わりでやしょうか?


お出でお出でパシャパシャと水辺に打ち付けられやす!


いやいやそうではなく、逆に水辺を打つ柳のしなやかな強さを表して、漲る水と柳もしなう秋の風を対比させたのでやしょうか?



『利根川の冬吐く水は冷たけれどかたへはぬるし潮目揺する波 節』



利根川が運んで来た冬の水は、春先の雪解け水ほどではねえが、其れなりに冷たいだろう!


だがよう、河口近くまで下ると暖ったけえ黒潮混じりの常総の海の水が上がって来やす!


塩っかれえ海の水は重くよう、川の底の方を這い上がり逆に流れて潮目を作りやすよ!


ほら!あの波がそうでやすよ!