《玉梓=たまずさ カラスウリ》
【Neuf Les Mille et Une Nuits=ヌフ レ ミレ ユンヌ ニュイ =ニュー 千夜一夜物語 No.280】
「枕詞 玉梓の=たまずさの」
「使」「妹」にかかる枕詞です❗納得
〔たま〕とは、霊的で神聖なもののことだそうです❗納得
神の言葉を伝える使者が持っていた梓(あづさ)の杖(つえ)から、玉梓(たまづさ)という言葉ができ、それが「使者」のことを言うようになったとのことです❗初耳
でも、神の言葉を伝えるのになぜ杖(つえ)が必要なのでしょうね❗疑問符
確か、梓弓を鳴らすことが、魔除けの力があると信じられていたようですから、杖は梓弓の代用でしょうか❗疑問符
なお、私の好きな烏瓜(からすうり)のことを玉梓(たまづさ)とも呼ぶそうです❗初耳
先日、江戸での呼び名を伺ったのですが、「きつねのまくら」でしたっけ❗疑問符
種子の形が玉梓(たまづさ)が持ってくる「結び文」に似ていることから呼ばれているのだそうです❗初耳
烏瓜(からすうり)はウリ科のつる性の多年草です。夏に不気味な白い花を咲かせ、秋に写真のような紅い実をつけます❗納得
「黄葉(もみぢば)の散りゆくなへに玉梓(たまづさ)の使(つかひ)を見れば逢(あ)ひし日思ほゆ」
意味は
黄葉の散りゆく景色といっしょに
死を告げる使者が訪れると、妻と逢った日のことが思い出されるなあ❗感慨
でしょうか❗疑問符
この歌も巻二の長歌に付けられた反歌二首のうちのひとつで、柿本朝臣人麿(かきのもとのあそみひとまろ)が軽(かる)の地にいた妻の死を哀しんで詠んだ挽歌なのだそうです❗納得
軽の地とは、
【橿原市石川町丈六)は,軽街(かるのちまた)軽の市 交通の要衝】
妻が亡くなったのは、黄葉の散る頃だったのでしょうなぁ❗疑問符
そんな黄葉の散る中を妻の死を知らせる使いがやってきたのでしょうなぁ❗疑問符
いきなり亡くなったと言う知らせでは、見舞いにも行けず、万事休す❗実感
ただ妻と出逢った過去の日々が心に蘇ってくるばかりだと嘆き哀しんでる振りをしているのでしょうなぁ❗疑問符