《山上憶良の歌碑 空海寺五劫院 奈良県奈良市雑司町》
 
【Neuf Les Mille et Une Nuits=ヌフ レ ミレ ユンヌ ニュイ =ニュー 千夜一夜物語 No.271】
 
山上憶良の続きで御座います❗納得
 
詞書に天平五年(733)、憶良は既に七十を越え、身体のアチコチに不具合を生じてたにも関わらず、彼方の方は御盛んでやることはやり、幼い子を抱えていたようですなぁ❗疑問符
 
と言う事は、何人目かの若い妻を持っていたのでしょうなぁ❗疑問符
 
こんな老年になってもなお、気遣わずにはおれぬ〔五月蝿なす=さばえなす〕幼い子が其れも複数いたようですなぁ❗疑問符
 
昨日は長歌を御紹介致しましたので、本日は反歌を御紹介致します❗納得
 
超いい加減な訳ですので、鵜呑みに為さらぬように、御注意申し上げます❗平身低頭
 
反歌
「慰むる 心は無しに 雲隠れ 鳴きゆく鳥の 音のみし泣かゆ」
 
意味は
心を慰める術さえなく雲の間に鳴きながら飛んで行く鳥のように泣いてしまうよ❗疑問符
 
「すべもなく 苦しくあれば 出で走り 去(い)ななと思へど 子等に障(さや)りぬ」
 
意味は
どうする術もなく、あまりに苦しいので、此の世を走り去ってしまいたいと思うのだけれど、其れを実行したら、子供達の将来の障りになってしまうよ❗諦め
 
「水沫(みなわ)なす 脆き命も 栲縄(たくなは)の 千尋(ちひろ)にもがと 願ひ暮らしつ」
 
意味は
水の泡のように取るに足らない命とはいえ、千尋もの長さに綯った《栲繩=たくなわ〔栲=こうぞ〕で綯った縄〕のように長く丈夫であってほしいと願って暮して来たのだ❗御苦労様
 
「しづたまき 数にもあらぬ 身にはあれど 千年にもがと 思ほゆるかも」  
 
意味は
物の数でもない俗世の身ではあるけれど、千年も生きていたいと思われてならない❗実感
 
 
「しづたまき=倭文手纏き」
私は手足にミサンガを巻いておりますが、奈良時代にも似たような粗末な腕輪が有り、倭文(しず=楮等で織った糸や布)と呼ばれたようですね❗納得
 
「しづたまき」は、「数にもあらぬ」にかかる枕詞になり、取るに足りない陳腐な腕輪と為りますのでしょうかねぇ❗疑問符
 
 
「しづたまき 数にもあらね 幾年も 溜まりし不満 何とせよとか」
                                  結城 駄作
 
「信田巻き〔しのだまき〕数にもよるが 問い詰める 晴明の身は 何卒勘弁」
        福袋翁
 
 
【信田巻き〔しのだまき〕の由来は、大坂の信太の森〔しのだのもり〕の白狐と安倍保名の間の子供が安倍晴明だと云う謂われに由ります❗疑問符】