《non mama》
第一次大戦中の1916年頃にイギリスのハイデン・ウッドによって作曲され、フランスの戦地に出兵したイギリス兵士の間で愛唱されました。
そのもとの英語の歌詞『Roses of picardy』は、フレデリック・エドワード・ウェザリーという英国の詩人(弁護士)が作詞したものと言われていますが、フランスの戦争未亡人に恋した英国人将校によってピカルディーで作られた、、、などいろんな説がございます。
ともあれ、結城 滉二のスウィートヴォイスを堪能するのにぴったりの曲です。
《non mama》
ヴァイマル共和政下のベルリンで作られたコンチネンタル・タンゴ。
作詞:エルンスト・ノイバッハ、
作曲:フレッド・レイモンド。
1934年に日本に紹介された。
日本語訳詞は瀬沼喜久雄(青木爽)。
ポピュラー歌手、中野忠晴のヒット曲のひとつであった。
戦後も、職業歌手・楽団からカラオケ・歌声喫茶にいたるまで、長く歌い継がれている。
イントロが流れて結城 滉二が歌いだした途端びっくりでした!
予想していたkeyよりオクターブ高い!!
一瞬、間違ったか?と。
いえいえ失礼をお許し下さい。
声は絶好調ですね。
「こんなイイ曲なんだ」と改めて思い知らされました。
《non mama》
映画「媚薬」の中で使われた曲。
1959年J・V・ドルーテンのファンタスティックな同名舞台劇を、R・クワインが映画化したもので、クワインの「殺人者はバッヂを付けていた」で、コロムビアのお抱えスターとなったキム・ノヴァク(当時、クワインと浮き名があった)が、主演の魔女に扮した、なかなかの娯楽作品のようです。
しかし、殺された溺死人(Le Noye Assassine)で検索すると出てくるのは「結城 滉二」ばかりで、余り他の歌い手さんは歌っていないようです。
それにしても、これだけ早口の歌詞がはっきりとわかるというのは凄い事だと常々思っておりましたら、リバーブを消しながらうたっているのだとか!
これぞ超絶テクニック!
《non mama》
10才の少年が歌っています。
まだ母親が恋しい。
でも少しだけ恥ずかしい年ごろ。
旅芸人について回ったあの日。
でも、みんないつか去って行ってしまった。
残された僕。
Don't cry out loud
貴方の事を誰かが分かっていてくれるよ。
《non mama》
今まで、 楽しい休日を歌ったものだとばかり思っていました。
反戦歌?
よくよく、歌詞を注意して聞くとちょっと違う?
私の住む町は とても小さくて見えないの あの煙
いつか再び飛び立とうあの空へ ホリデー
結城 滉二が張り上げる声量の迫力にタジタジとなります。
その声量と迫力にブラボー!
《non mama》
結城さんは原語で歌いました。
「あなたしか見えない」と言う言葉がどこにも見当たらなかったので対訳を探してみました。
《対訳》
サーカスが町にやってきたその日
ちっちゃな妹が泣いたのよ
パレードがただ目の前を通り過ぎてしまうのが不満だったの
だから妹は無理やり笑顔を作って
ピエロたちとじゃれあったりしてた
(中略)
泣きわめいちゃダメ
哀しみは心に閉じ込めて
自分の感情を抑えることを学ぶのよ
プライドを持って空高く飛ぶのよ
もしあなたが気が滅入ることがあっても
もうあなたはほとんどのものを
手にしていることを忘れないで
(後略)
英語でもフランス語でもラテン語でも歌える結城 滉二の実力!
巧い!!
《to-shichi》
回転木馬と言えば、真っ先に思い浮かべるのが、豊島園のカルーセルエルドラドです。
機械仕掛けの芸術的乗り物として100年以上の歴史を持つ世界的に貴重な文化遺産として2010年8月7日に『機械遺産』に認定されました。
軽やかなメロディに、結城 滉二の甘くてシブい歌声が乗り、聴いてる私たちも回転木馬でグルグル回って、なんとも年増園!
《to-shichi》
忙しい中、新曲を4つも携えてのライヴです。
結城 滉二、三体くらいあるんじゃないでしょうか。
阿修羅滉二!
この曲も、結城 滉二にしては珍しく、女性の切ない思いを歌っています。
何歌っても光景が浮かぶのよね〜。
不思議ね〜。
因みに私は、小津安二郎監督の映画のワンシーンみたいな光景が浮かびました。
笠智衆の横で拗ねる原節子…?
フランス映画ではないところがto-shichiテイストです。
《to-shichi》
惚れ惚れする柔らかな高音!
タンゴの力強いリズムに、この柔らかさがなんとも絶妙なバランスで絡み合いますね。
全く力みなく、どんどん高音を出す技術…すごいですね!
《to-shichi》
冒頭は語りのように始まり、なめらかなメロディへと自然に切り替わります。
美しくて素晴らしすぎます!
砂原さんのピアノとの掛け合いも絶品!
阿吽の呼吸ってやつですね。
《to-shichi》
私は結城 滉二の歌に出逢ってとても幸せです。
音楽の楽しさは、サウンド・オブ・ミュージックのマリアに教えてもらい、
音楽の持つ力や奥深さを教えてくれたのが、結城 滉二です。
『巴里の騎士』とはまたテイストの違う曲ですが、こちらも語りのように始まります。
ジャジーな結城 滉二もええのう!
この曲を歌ったトニー・ベネット、91歳!現役です。
《to-shichi》
最後のセプテンバー・ソング!残念!
これを聴き納めると、我が家ではウォシュレットの便座を温かくします!失礼!
もう冬です!水炊き!
以前、英語詞で歌ってみては?とお伺いをたてましたところ、この訳詞が美しいからと断られました!感激!
日本語にしても英語にしても、美しくないと駄目なんですね!納得!
結城 滉二の美声は、美しい言葉しか紡がないのです!ウットリ!
来年もこの歌を皆さんで聴けますように!約束!