《ナルキッソス》

此の画は、もう美少年とは呼べませんよね?
美青年になったのですね!

ギリシア神話のナルキッソスは、竹宮恵子さんの〔風と木の詩〕のジルベールや、萩尾望都さんの〔トーマの心臓〕のような少年愛とは違って、もっと具体的な大人のエロチシズムが描かれているんですよね❗









彼は女性に全く興味がなく、美少年ゆえに多くの女性が彼に思いを寄せるのですが、彼がはっきりとした態度をとると、高慢ちきと受け取られました!

実は、一番の被害者だったんです❗

美しいが故に、殆んどの女性を敵に回してしまったのです!

女性だけでなく、アメイニアスと言う男性からも求愛された逸話が御座います!



《アメイニアス》

一説には、求愛されても、ナルキッソスが見向きもしなかった為に、アメイニアスは絶望し、ナルキッソスのリボンで己の首を絞め、自ら泉に入り生命を絶ってしまいました!

もう一つの説は、恋破れて絶望したアメイニアスはナルキッソスの家の前でナイフを使って自殺してしまったのだそうです!

しかも死の間際に
「どうかこの恨みを晴らしてくれ」
と〔仕事人月の女神アルテミス〕に願って死んだのです!
逆恨みは怖い❗




月の女神アルテミスとは、太陽神アポロンの双子の妹です!》

女神アルテミスの呪いによって、ナルキッソスは自分しか愛せなくなってしまったらしい?

というか、こんな下らん願いを聞き届けてやる月の女神アルテミスも変!
此れを腹いせと呼びます!


まだまだ犠牲者がいました❗

《右がナルキッソス 左が妖精のエーコー》

ナルキッソスは森の妖精(エーコー)にも愛されるのですが、またもや興味のないナルキッソスは
「 つまんね( ゚д゚ ) 」と見限ってしまいます。

ショックを受けた森の妖精エーコーは自分の姿形(すがたかたち)を失ってしまい、その声だけが「木霊」として残ったのです⁉
(音響用語「エコー」の語源)

それを知った女神ネメシスは
ナルキッソスに「自分しか愛せなくなる」呪いをかけたのです❗

と、またまた振り出しに戻って来るので御座いました❗