観てきましたよ、レヴィ・デュルメールの『パンマールの聖母』。これが観たかった!いいですねえ。この違和感、この美しさ。人形のような幼子イエスを両手で捧げるように持ち上げる聖母マリア。なぜか写真のようにリアルな顔。そしてブルターニュの岩場。この絵、素敵なのだが部屋に飾りたい絵ではない。むしろ怖い。Tシャツや絵はがきが欲しいわけでもない。美術館で観たい絵なのだ。



新宿のSOMPO美術館でやってる“ブルターニュの光と風”。ブルターニュといえばフランスの西南にある半島で海産物が美味しくてクイニーアマンやガレットが名物で、ワインも美味しいところだ。



しかし、ここは18世紀までブルターニュ公国という独立国家でありブルトン人という人種が住んでいた。彼らはブルトン語を話しケルト民族に近い文化を持っていた。19世紀までそんな文化が残っていた。

だからフランス人にとってブルターニュは異文化でありエキゾチックであり不思議な地域だったのだ。そして画家たちが集まりその景色をキャンバスに描いたのだ。


そしてアルフレッド・ギュの『さらば!』。adieu!。当時頻繁にあったブルターニュの海での海難事故。漁師の男は死に瀕した息子を抱き上げ、最後の接吻をする。アディユ!さらば!


あー、良かった。新宿中央公園でぼんやりする。


今日は西新宿のインディアンレストランカナ。ナスのキーマとココナッツブラウンのカレー。ココナッツのカレーが好きなんでね。もう堪らない。