『中央アフリカに対する渡航情報(危険情報)の発出』
●バカガ州、オート・コト州、オー・ムボム州、ムボム州、バミンギ・バンゴラン州北部、ナナ・グリビジ州北部、ウハム州北部及びウハム・ペンデ州北部の各地域:「渡航の延期をお勧めします。」(退避の可能性も検討してください。)(継続)
●バス・コト州、ワカ州、ケモ州、ボッサン・ペレ州、オンベラ・ムボコ州、ロバイエ州、サンガ・ムバエレ州、マンベレ・カデイ州、ナナ・メンベレ州、バミンギ・バンゴラン州南部、ナナ・グリビジ州南部、ウハム州南部及びウハム・ペンデ州南部(首都バンギ市・同郊外及び国道3号線沿線地域を除く):「渡航の是非を検討してください。」(継続)
●首都バンギ市・同郊外及び国道3号線沿線地域:「十分注意してください。」(継続)
1.概況
(1)中央アフリカは1960年に旧宗主国フランスから独立した後も、長年にわたりクーデターが繰り返されるとともに国軍兵士の反乱、騒じょう事件が頻発する等、不安定な政情が続いてきました。2003年にボジゼ現大統領がクーデターにより政権を取った後も反政府武装勢力の活動が継続していました。
(2)2011年1月に大統領選挙が特段の混乱なく実施され、現職のボジゼ大統領が再選(2期目)を果たしました。また2011年6月、唯一政府との和解を拒否し活発な武力闘争を継続していた反政府武装勢力CPJP(正義平和愛国者協定)が政府との停戦合意に署名しました。
(3)しかし、地方においては未だ政府の統治が行き届いていない地域もあり治安状況は依然として不安定です。特に、チャドと国境を接する北部地域においては、依然として武装強盗集団が頻繁に出没し、村落を襲撃し金銭目的の誘拐や略奪を行っているため、この地域への渡航・滞在は大きな危険を伴います。また、スーダンや南スーダン、チャドと国境を接する北東部地方はスーダンのダルフール地方を拠点とするチャドの反政府武装勢力等が後方基地を構えており、同勢力等の越境活動がみられるなど、治安情勢は極めて不安定な状況です。
(4)南東部地方では、ウガンダの反政府武装勢力・神の抵抗軍(LRA)がコンゴ民主共和国を経由して同地域に侵攻し、住民の誘拐や殺りくを行っており治安が悪化しています。同行為を阻止するため、現在までウガンダ軍がLRAの掃討作戦を実施していますが、LRAの活動を停止させるまでには至っておりません。
(5)国内情勢が不安定であるため、約19万人の国内避難民が発生しており、隣国カメルーンやチャドに国外避難した難民約16万人も加えるとその数は約35万人に上るとみられています。また反対に、政情が不安定な周辺国スーダン、チャド及びコンゴ民主共和国等から中央アフリカの首都バンギや地方都市に、約8千人の難民が流入してきています。
(6)現在のところ、首都バンギ市内・同郊外及び国道3号線沿線地域では、治安情勢は概ね平穏に推移していますが、依然として夜間等に強盗事件等は発生しており、また食料品や燃料費の高騰のため、デモ等が散発的に発生していることから、これらのデモ・集会等には不用意に近づかない等十分な注意が必要です。
※本情報は2012年05月24日現在有効です。