『パキスタンに対する渡航情報(危険情報)の改訂』
●「退避を勧告します。渡航は延期してください。」(継続)
・アフガニスタンとの国境付近一帯
・連邦直轄部族地域(FATA)全域及び郡隣接部族地域
・ハイバル・パフトゥンハー州(旧北西辺境州)のスワート郡、アッパー・ディール郡、ローワー・ディ-ル郡、マラカンド郡、マルダン郡、チャルサダ郡、ブネール郡、シャングラ郡、コハート郡、バンヌー郡、ハングー郡、デラ・イスマイル・カーン郡、ラッカ郡、ラッキ・マルワット郡及びタンク郡
・管理ライン付近一帯
●「退避を勧告します。渡航は延期してください。」(真にやむを得ない事情で現地に残留せざるを得ない場合は、政府機関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。)(継続)
・ハイバル・パフトゥンハー州のペシャワル郡
●「渡航の延期をお勧めします。」(滞在中の方は、不測の事態に巻き込まれないよう退避を含め危険回避を真剣に心掛けてください。)(継続)
・ハイバル・パフトゥンハー州のノウシェラ郡及びスワビ郡
・バロチスタン州のデラ・ブグティ郡及びコールー郡
・シンド州のジャコババード郡
●「渡航の延期をお勧めします。」(継続)
・イランとの国境付近一帯、バロチスタン州のクエッタ市
●「渡航の是非を検討してください。」(引き上げ)
・ギルギット・バルチスタン地域(旧北方地域)(アフガニスタンとの国境付近及び管理ライン付近、ギルギット市を除く)
●「渡航の是非を検討してください。」(継続)
・イスラマバード首都圏
・パンジャブ州
・ハイバル・パフトゥンハー州のアボタバード郡、バタグラム郡、ハリプール郡、コヒスタン郡、マンセーラ郡及びチトラル郡(アフガニスタンとの国境付近を除く)
・AJK(パキスタン側カシミールの一部でアーザード・ジャンムー・カシミールと呼ばれる地域)(管理ライン付近を除く)
・バロチスタン州(アフガニスタン及びイランとの国境付近、デラ・ブグティ郡、コールー郡及びクエッタ市を除く
・カラチ市を含むシンド州(ジャコババード郡を除く)
・ギルギット市
1.概況
(1)2011年5月、ハイバル・パフトゥンハー州アボタバード郡において、国際テロ組織アル・カーイダの指導者ウサマ・ビン・ラーディン容疑者が米国当局の作戦によって殺害されました。本件殺害後、カラチ市においては、サウジアラビア総領事館の爆弾テロ、同館館員殺害事件、武装集団によるメヘラン海軍航空基地襲撃・立てこもり事件、ハイバル・パフトゥンハー州ペシャワル市及び同市に隣接するチャルサダ郡における爆弾テロ事件等が頻発しています。これら事件に関して、パキスタン・タリバーン運動(TTP)が犯行声明を出したと報じられており、今後、過激派組織が米国大使館等外国権益や外国公館、パキスタン軍及び政府等に対する報復テロを敢行する可能性を否定できません。
(2)イスラマバード市、ラホール市(パンジャブ州)、ラワルピンディ市(パンジャブ州)、カラチ市(シンド州)等の都市部においてテロが発生しています。テロ事件の多くは、軍や警察等治安当局を標的としていますが、最近はシーア派など宗教的少数派の宗教行事、宗教施設及び政府寄りの部族民を標的とした犯行も増加しています。また、バザール等都市部の商店街、ホテル等を標的とした犯行や一般市民が被害者となるテロ事件も発生しています。最近は、極めて組織性の高いテロ事件が多発しており、特定の人物を銃撃する標的殺人事件、軍又は治安当局関係者に偽装し建物内に侵入する自爆テロ事件、また人質を取って籠城する襲撃・占拠事件等々、その手口は多様化・巧妙化する傾向にあります。特にカラチ市内においては上記のとおりウサマ・ビン・ラーディン容疑者の殺害後、軍や外国公館を標的とした報復テロと見られるテロが発生しているほか、民族間、政党間の抗争の多発に伴い、合わせて数百人が殺害される事態となっています。
(3)国内各地において誘拐事件及び銃撃事件が頻発しており、外国人を含む多くの被害者が出ています。
(4)イラン・アフガニスタンとの国境付近一帯では、麻薬密売グループが越境活動を繰り返している可能性があります。
(5)ギルギット・バルチスタン地域においては、イスラム教スンニ派とシーア派の宗派間対立が深まり、治安情勢が不安定となっています。
※本情報は2012年05月24日現在有効です。