家族のことは多分、とても好きな気がする。でもいつからか家族と誠実なコミュニケーションが取れなくなったと思う。今、その逆の様な気もしてきた。上澄みをすくう様な小手先のやり取りができないのかもしれない。どの道家族との交流に置いて僕は、見えない壁で形成された迷路の中にいるのかいないのかも解らない様な、そんな気分に苛まれる。





この間3年ぶりに実家に帰ったのだけど、相変わらず父とは殆ど会話することができなかった。僕は今年で27になる。ほんと良い大人が未だこんなこと言ってて情けないなって思う。でも、父の目すらまともに見ることができない。久しぶりにあった父は小さくなっていた気がする。母が、ポリープが沢山あって病院に行っている、という様なことを言っていた。後お父さんの何が怖いのか解らない、へなちょこじゃん!という旨のことも言っていたな。例えば、今僕が父と戦ったら絶対僕が勝つのだろう。でも、父のことはやはりどうしたって怖く感じる。優しく「よう、久しぶり。」と声をかけてくれた。僕は絞り出す様に「お久しぶりです」と言った、それが精一杯だった。それ以上言うと一緒に涙も出そうで情けなかった。




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↑父と母と、兄の奥さん。




実家に帰る一週間前、つくばにある兄夫婦の家に母と訪れた。その時に僕に実家に帰って父と再会する様促された。兄夫婦と母は僕に兎に角優しかった。どうやったら気まずくないか、こういうプレゼントを持って行ったらどうか等色んなことを考えてくれたのだけど、僕はそれらに対して一言も喋ることができなかった。その場でそれを聞いていることで精一杯だった。その内それも限界になり、涙が出てきた。なんだかその場にいるということが苦しくて仕方なかった。優しさが怖かったし、それ以上に自分の中に、その場をめちゃくちゃにしたい様な、何か言い知れない不快な気持ちがあってそれが嫌だった。喋り続ける兄に「自分で考えるから、」と一言言うのでいっぱいだった。


話変わるけど、兄は本当に立派な人間になった。誇らしく思う位に。兄にオナニーの仕方を教わった。銀杏boyzを教わった。どうしよもないこと、沢山。その兄が結婚して子供が生まれて。そしてこの間、一緒にタバコを吸いながら人生について教わった様な気がする。何を言われたかそんなに覚えてないけど。でもその時の空気や風や、感覚みたいなのは一生覚えてると思う。僕はやっぱり家族のことは大好きだ。




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↑兄と母と、姪の沙雪さん




本当に実家に帰るのか、とても考えた。

3年前、僕は本当にどうしようもなくて、自分でもどうしたら良いのかって位どうしようもないことになってて。父と顔を合わす度にしんどい事を言われて。父もどうしたら良いか解らなかったと思う。母の優しさも辛く感じた。そんな状況が一年近く続いてて、家にいるのが本当にしんどくて、僕は落ち着ける場所というのがどこにもなくなってしまって。ある日、父に対して生きてて初めて大きく反発した。多分あれが今の所、唯一の誠実なコミュニケーションなのかもしれない。父に「お前がやってる演劇なんて遊びと変わんないんだから、ちゃんと手に職を付けて」という旨のことを言われて。それはもう耳ダコだったから何も思わなかったけど。その後に細かく覚えてないけど、僕の周りの人たちの事も言われて。それが何だかどうにも許せなく感じてしまい。「俺はほんとどうしよもないけど、俺の周りの人のことは言うな」みたいなことを泣きながら怒鳴った。こう言うと格好良い感じするけど、なんか多分何かぶつけたい気持ちがあって、そのことだったら言えるなって思っただけな気がする。兎も角、初めて僕から怒る様なことがあって。それをきっかけに、逃げる様に家を出た。またまた本当に酷いなって思うけど元カノの家に住み着いた。二年間も住んでた。本当に迷惑かけたなって思う。

そこから二年近く家族との連絡はほぼ絶っていた。いつだったか、家からどうしても持ってきたい荷物があって、家が空いた時に侵入しようとおもって1日中離れたところから家を見張っていたことがあった。あれはとても不思議な気分だった。自分の家なのに、近づくことができない。時々部屋の電気がついたり消えたりした。自分の部屋の電気は勿論消えたままで。時折犬が吠えたりして。


三年って言うのは書くとなんだか短く思えるけど、体感としてはとても長いと思う。


何だかサラッとブログを書こうと思ったらグダグダ長くなってきてしまったので家に帰った時に撮った写真を何枚か貼って終わりにする。

家族って何なんだろう。

いつか僕も、家族を形成する時が来るのかな。そうなのだとしたら、多分それは一つの世界を作る、という位に重く深く考えなければいけないのだ。




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↑実家。家の色が白から緑色に塗り替えられていた。




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↑3年ぶりにプードルのライカと再会。覚えてるのかは良く解らないけど、覚えてる様な気はした。




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↑いとこの家が近いので、家族で歩いて行く時僕はいつも後ろから皆んなの背中を見ていて。兄の奥さんのりんこさんと沙雪さんが加わったのが不思議だ。




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↑元僕の部屋の窓。オナティッシュを投げ捨てたこともある。




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↑歯科技工士である父の仕事スペースである離れ。ここでいつも一人で仕事をしているのであまり人に会うことはない。最近菜園にハマってるらしい。



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