先日、会計士協会で監査事例研修がありました。
仕事のスケジュールとの関係で年2回しかないにも関わらず時々しか出席できないのが残念ですが、毎度なかなかのボリュームです。
しかも、昨今新会計基準の導入や改定が多々ありますので、その関係のネタだけでいっぱいという感じです。
そのなかで、耳に残ったキーワードとして「資産・負債アプローチ」というものがありました。
これは、IFRSとのコンバージェンスとの関係で導入された会計基準について考えるときにでてくるキーワードです。
これまで、日本においては「収益・費用アプローチ」を基本に会計基準が設定されてきましたので、自分の体に当該概念がしみこんでいるような感じで、会計処理を判断するときにどうしても収益・費用アプローチで考えてしまいそうになります。
しかし、資産除去債務の会計基準等を考えるときは資産・負債アプローチで考えないと、正しい結論が導き出せません。
この認識をしっかり持っていないと、会計基準の行間が読めないといってもいいでしょう。
しかも、このあたりをしっかりと認識していないと、監査先からの質問があったときに、納得してもらえるような説明ができない可能性があります。会社に資産・負債アプローチによる考え方を浸透させるには結構時間がかかるかもしれません。
そして、この考え方の変更により、過去公表されている会計基準の解釈にも変更がでてくるのではないかとも思っています。
IFRSを受け入れるかどうかは別として、コンバージェンスが進められている以上、早急に「企業会計原則」を破棄し、概念フレームワークを示す必要があるのではないでしょうか。