審美眼
MRIインターナショナルは第二種金融商品取引業者らしい。金商法で一種と二種に金融取引業者を括り直した。俺らの頃はそんな括り方ではなかった。証券業しかなかった。時代に即した括り方に金商法でしたんかしんないが、法律を作った側の方が時代に即した体制になっていないというのは笑える。金融庁、仕事しろよ。一義的な管轄は財務局なのかもしれんが。もはや地方の財務局に、増えすぎた業者の監督は無理なのかも。でもさ、業者の財務状態やら営業の情報は一般には業者のホームページくらいしかないのだし、業者は営業報告書を財務局に提出してんだから、少なくとも業者の実態を知りえるのは財務局しかない訳で。財務局が業者の管理ができないんだったら、いっそのこと全部、ネット上に公開すればいいのに。そしたら、増えすぎた金融取引業者の信用調査ビジネスをやる民間業者も出てくるだろうから手間が省けるぜ。おかしな業者がビジネス雑誌やら新聞に大々的に広告を出してるけど、広告料欲しさに目がくらんで、新聞社ですら業者の実態が分からずに業者の言いなりで広告を掲載してる。一般投資家には、そんな見極めはできないから、新聞社や雑誌社が、ちゃんと審査しているものだと勘違いしてしまう。証券会社や銀行の本社部門には、自社で取り扱う金融商品を選定する部署があるので、ライバルの金融業者の商品を一応は調べているし、提携する海外業者の地位がどの程度の会社なのかも一応は知っている。今回のMRIインターナショナルの企業情報はブルームバーグを見ても出てこなかった。おそらく米国SECにも登録していない業者だったんだろう。クレスベール事件を知ってる業界人なら、当然のごとく慎重に調査する。エスクロー業者についても。(んなこと言って、クレスベールでは多くの専門家が騙された訳だけども・・・。俺は引っかからなかったよ。)で、そんな面倒くさいことをしたくない新規参入業者が、「十分に調査してます」と公言しつつ、実はやっていないのがほとんど。調査するノウハウも人材もいないし、調査する資金的余裕もないからね。新規参入業者が見極めのできる社員を養成する時間も資金的余裕もないのは当たり前。そんなことに時間と労力、資金を投入するよりかは、派手な宣伝と営業に、労力と資金を投じたほうが楽だし、早く採算が取れるから。「うちは、弁護士とか公認会計士がついてます」と謳う業者もあるのかもしれないけど、申し訳ないけど、彼らは大した法律事務所にも会計事務所にも所属していないだろうし、所属したことすらないと思う。金融機関に勤めたこともないはず。食い詰めた弁護士や会計士が名前を貸してるだけで、当然、金融商品の見極めなど、できるわけがない。MRIインターナショナルは診療報酬の証券化ということらしいけど、債権回収の実績が何パーセントの業者なのか公表していたのだろうか?6%や8%の固定利率で資金集めをするなんて、その時点で疑わないと。経済情勢やらなんやらで将来の債権回収率も変化するのは当然のことなので、実績配当じゃないとおかしいのよ。円建てなのもおかしい。円建てで固定利率なんて常識的に考えておかしいのは気づかないと。為替変動で必要コストだって変わるのは当たり前。なんぼなんでも必要コストは2%か3%はある訳で、円建てなら、そこに為替予約コストを投資家が被る必要があるだろうし、為替予約をしないんだったら投資家が為替変動リスクを被らなきゃいけないのだから、そのまんま6%とか8%もらえるなんてありえへん。もし、そんなんだったら、アメリカの投資家が殺到してるはずだわ。そうは言っても、10年ほど前にアメリカの診療報酬の債券化っていうのは聞いたことがあった記憶があるし、それなりに魅力的な印象を受けたけど、提携できるような向こうの業者の伝手がなかったので、そのまま忘れてしまってた。今回の日本の代理店は、新規参入業者らしいけど、元々の金融業者でもないところが、そんな美味い話に乗れるはずがないのに。つまりは、最初から、向こうの信用度の低い三流業者の代理店になっただけじゃん。あー、やだやだ、セミプロのほうが金集めできてしまう今の状況はどうなのよ?