第二次世界大戦の終結以来、金融帝国主義(国家および非国家主体を
経済的に強制し、支配することに焦点を当てている)は
帝国主義の支配的なブランドであり、米国はその卓越した実践者であった。
https://bostonreview.net/articles/aziz-rana-asli-u-bali-sanctions-are-inhumane-now-and-always/
とりわけ、米国政府はこの強制力を利用して
前例のない範囲と影響力を持つ制裁政策を実施してきた。
アスリ・バリとアジズ・ラナが主張しているように
これらの米国の制裁プログラムはしばしば「米国の指示を拒否した場合
国民に基本的なものを提供できなくなると、外国に伝えることを目的として
国民に広範囲にわたる経済的苦境を強いてきた」
あらゆる帝国と同様に、米国政府の帝国主義は
植民地化者たちの軍隊に依存し、またそれを生み出してきた。
外国の領土を奪取し、それを植民地に変えるという
より古い領土的形態の帝国主義では、「植民地化者たち」には
植民地の法律や政策を策定し、実施する政府官僚や
植民地に住み、働く民間人も含まれていた。
アルバート・メミのような理論家が主張しているように
これらの植民地化者たちは、植民地化プロジェクトに参加したのは
経済的利益を得るためであり、通常は植民地化された
人々の犠牲の上に成り立っていた。
米国の金融帝国主義と経済制裁の現状において
多数の「新しい」植民地主義者が出現した。
これらの植民地主義者には、いわゆるテロリスト、テロ組織
または米国国務省がテロ支援国家に指定した国に対する
未払いの民事判決を保持している民間原告が含まれる。
https://www.govinfo.gov/content/pkg/PLAW-107publ297/html/PLAW-107publ297.htm
2つの連邦法、テロリスク保険法(TRIA)と
イラン脅威削減およびシリア人権法(イラン脅威削減法)を通じて
これらの民間原告は、米国の特定の制裁体制に従って凍結されている
これらのテロ組織の資産に対する最終判決を執行することができる。
ありふれた判決執行メカニズムとはかけ離れ、TRIAとイラン脅威削減法は
民間当事者が米国の制裁を利用して自分自身(および弁護士)の懐を肥やし
制裁対象の国、組織、および個人から資金を吸い上げる権限を与えている。
かつての植民地主義者が、帝国主義政策を用いて
植民地の資源を、破壊し枯渇させたのと同様に
これらの新たな植民地主義者は、米国政府の帝国主義的影響力を活用・拡大し
しばしば南半球の、あるいは南半球出身の外国の国家
および非国家主体の制裁対象資産を差し押さえ
清算するという独自の現代的な方法で、略奪を行っている。
金融帝国主義
中国共産党が一帯一路で植民地主義的だと非難する日本の保守派は多いが
アメリカの搾取型経済システムを押し付けることを非難する保守派は、ほぼいない。
日本も、ソ連崩壊以降、バブルの後始末ぐらいから
散々アメリカにやられ放題だった模様
なんとかのコメと呼ばれた日の丸半導体も
アメリカに潰され、今じゃ、台湾のTSMCを
熊本に、多額の補助金を出してまで誘致している。
それもめっちゃローテクな代物で
特に、水を大量に使用し、それが本国では
環境汚染問題になっているにもかかわらず、それを騒ぐ左翼もいない。
日本は、左派・右派とも壊滅状態で
アメリカの帝国主義政策に盲従するしかないのが、現状
でも、もう日本から搾取するものって、ないんじゃないの
あるとすれば、良質な日本人労働者ぐらいかなと思ったりする。