この農業ポピュリストの起源の物語は、FRBの安定化能力を称賛することが
歴史的に制約されているように感じる理由を説明しているのかもしれない。
しかし、「安定化」はまさに、テクノクラートが
国内外で、FRBの行動を称賛してきた理由である。
世界金融危機では、FRBは米国の病んだ金融システムに燃料を補給し
2009年には瀬戸際に踏み込んで苦境に立たされた
欧州の銀行のためにスワップラインを設定した。
この動きは、FRBが地球上のほぼすべての銀行システムに影響力を拡大するという
さらに野心的な世界的役割の前兆であった。
これにより、衰退しつつあったアメリカの支配階級は
世界金融覇権の役割に押し込まれ、産業能力を失う一方で通貨供給量で力を得た。
（最近のある批評家が述べたように、「米国は中央銀行を持つ国ではなく
国を持つ中央銀行である」）
しかし、現在の経済は安定するに値するのだろうか。
大きな格差と資産所有の集中化した世界では
中央銀行による安定化は、企業のバランスシートを膨らませ
不動産バブルを吹き飛ばす。
その結果は明らかだ。FRBの救済策はブラジルやトルコなどの
国の金融階級の権力を固め、権威主義的な反発を煽った。
欧州では、量的緩和によって資産格差が加速し
株主にかつてないほどの権力が与えられた。
米国から英国、そしてその他の国々まで、
株式市場は、大規模な自社株買いによって支えられている。
経済をシステミックリスクから一掃しようと急ぐ中央銀行の危機救済策は
根本的に不公平で、非合理的な市場システムを支えた。
安定化派が、何を安定化させる価値があるのか
という問いをあまり問わないのと同様に
民主化派は、どの機関を民主化する価値があるのか
という問いを省く傾向がある。
ボトムアップ型金融の計画は、資本を配分する権限を持たず、資金の流れを
調整する程度の能力しかない機関を、民主化しようとすることがあまりにも多い。
民主化され拡大された中央銀行の任務を思い描くときも
より広い意味での変革という意味での力強い拡大意識は持たない。
その意味では、人民銀行は反寡頭政治対策の幅広いレパートリーの
一部に過ぎなかったポピュリスト時代を支えていた。
こうした歴史を踏まえると
真に民主的な中央銀行を想像するのは、いまだに難しい。
今日の連銀は、ポピュリストが考えていた
「人民銀行」をほとんど表していない。
マクーンの副財務省は、最後の手段となる世界的な貸し手というよりは
むしろ公的投資銀行だった。
ポピュリストのビジョンは、人民銀行が信用の市場配分を有意に歪め
資本の流れを積極的に誘導する能力を強調した。
これは現代の中央銀行が、最小限に抑えようと最善を尽くしている活動である。
マーガレット・マイヤーズが言うように
農民の主な優先事項の 1 つは、交換のための商業信用だけでなく
「新しい土地と新しい産業の開発のための長期信用」も
利用できるようにすることだった。
固定資本への投資に関するこの切迫感は、急速に拡大する開拓地を持つ
入植者社会では理にかなったものだった。
実際、連邦準備制度に関する議会公聴会で周辺地域の代表者
(農民や地方の銀行家だけでなく、小規模な製造業者も) が繰り返し説明したように
彼らの共通の繁栄は流動性の向上だけでなく、土地、家畜
将来の作物を担保とする長期ローンの利用可能性にもかかっていた。
保守的な都市銀行家にとって忌み嫌われるこの中央銀行の考え方は
ヨーロッパの多くの戦後開発国家が行使した金融機関によく似ていた。
そして他の場所では、それは生産的な投資を刺激し
資本が、非生産的な金利生活者気分に陥るのを阻止するのに役立った。
19世紀末には、アメリカの州も、鉄道委員会から独占禁止法
企業行動に対する立法によるチェックまで
さまざまな開発ツールを自由に利用できるようになった。
確かに、リーマンショックによる世界金融危機は
格差を助長し、さらなる資本所有の集中化が進んでしまった。
しかし、中央銀行としては、取りうる手段として
最善の方法であり、問題の本質は、明らかに詐欺の金融派生商品を売っていたことだ
バタバタと連鎖倒産しかけた中
自家用飛行機でワシントンに来襲し、超富裕層だけ助けてもらった。
家を買うことができたプライムではない層の一般庶民（サブプライム）は
家をすぐさま手放さないといけなくなってしまった。
ホームレスになった人々も、さぞ多かっただろう。
本当に、オバマ政権は一般庶民に冷たい政権だった。
ただ不幸中の幸いは、ポスト・ケイジアンの復権
われわれミンスキアンとしては、言ったとおりになっただろうとしか言えない。
我が国の中央銀行である日本銀行は
FRBと歴史が異なり、民主的であった試しがない。
日本銀行の民主化も、非常に重要な経済政策の一部であると
一考してみるのもいいだろう。
#森永卓郎 氏が 財務省や緊縮派が吹聴する嘘を暴露
— 桃太郎＋ (@momotro018) July 25, 2023
『必要があって増税してるわけではまったく無い。#ザイム真理教 の教義で「増税しないとハイパーインフレが起きる」と言ってるが、日本に借金なんかないんです「貯金してるのに借金で首が回らないんで増税させろ」と訳の分からない理論を言っている』 pic.twitter.com/nXoamCNlF0