「同じ投資をしても、利益の増加分がだんだん小さくなる状態」

収穫逓減

 

 

たとえば、やせた土地に肥料を与えると、

土が肥えて農作物の収量は増える。 

 

 

だが、一定水準以上の肥料を与え続けると、

肥料を購入した金額に対して収量が見合わなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ日本の貯蓄率は韓国より低くなったか 主要国ではダントツの ...

 

 

 

 

 

図録▽主要国の家計貯蓄率の推移

 

 

 

 

 

 

 

日本経済が成長しなくなった、あまりにも「残念」な理由 | 変異 ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーポレートガバナンス改革」は誰のためにやってきたのか ...

 

 

 

 

 

 

 

ノア・スミスの出して来たグラフと見比べてみると

日本と中国の貯蓄率は、確かに中国が上回っている。

 

 

 

成長しない日本のGDP、停滞の20年で米国は日本の4倍、中国は3倍 ...

 

 

 

 

 

 

1980年からグラフを出していて

日本と中国の貯蓄率は、わずか数%

 

 

しかし割合ではなく、貯蓄額ならば

日本の方がもちろん圧倒的になる。

 

 

しかしバブル崩壊、それに付け込まれたショック・セラピー

それによってデフレに陥ったにも関わらず、放置

 

 

ノア・スミスたちの主張する経済学説が

日本経済で採用され、本格的な株主資本主義へ移行

 

 

縮小均衡(デフレ)に陥る中、利益は株主へ

それも一連の小泉・竹中改革により、外資へ株をたたき売り

 

 

 

 

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緊縮財政・新自由主義革命でノア・スミスのような連中に

日本は翻弄され、どんどん貧しくなった。

 

 

日本経済だけ見れば、家計部門は収穫逓減だ。

しかしそれは、ノア・スミスのお仲間によって強制されたもの

 

 

ロシアが膨大な資産を強奪されたのと同様

日本も、米国に富を奪われたに等しい。

 

 

ロシアの資産強奪は、ハーバードの連中、サマーズやら

ゴールドマンサックスなどの金融業者が行った。

 

 

日本も同じようにされて、直近ではアベノミクス

これはクルーグマンたちとその崇拝者(リフレ派)

 

 

 

しかし、中国に対してはどうだろう。

同じように泥棒ができる国家ではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

収穫逓減と減価償却が、中国経済の成長率鈍化の理由としているが

ずっと高成長率を維持できるわけがないので

 

 

少なくとも、これまではノア・スミスたちが主張する

新自由主義路線ではないから、うまくやってこれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

確かに、中国経済の様子はおかしいが

米国が手を突っ込んで、富を強奪できる国家ではない。

 

 

また財政の自由度が高い国なので、

財政政策に対して独裁的に行える。

 

 

 

中国経済に関しては、経済学の手に負えない問題で

ほぼすべての経済問題は、政治問題

 

 

共産党独裁が、習近平独裁になり

この国の政治闘争の内実は、おそらく誰も予想できない。

 

 

過剰融資によるシャドーバンキング(影の銀行問題)は

ずっと昔から抱えており、もうダメだという声も多かった。

 

 

しかしこれまで乗り切ってこれた。

今回ダメになったのは、経済的な問題ではなく、やはり国内の政治状況

 

 

よくある共産党の政治闘争なのか、すらも分からない。

経済学は、政治にきわめて近いのに、それは数理モデルにはできない。

 

 

 

間違いなく言えるのは、収穫逓減ではないこと

こうした混乱を起こさない方法は、いくらでもあった。

 

 

かつて米国が、ロシアに対し行ったショック・セラピーのようなことは

中国に関してはできないから、純粋な国内問題

 

 

習近平がバイデンみたいにボケちゃっていたなら

ややこしいが、彼が元気なうちは破滅的な混乱にならない。

 

 

宗教的財政均衡主義の日本、EU,それよりまだ緩い米国などと比較すると

中国の方が、圧倒的に財政政策を自由にやれる強みがある。

 

 

中国の経済について、収穫逓減を持ち出すことほど

愚かなことはないだろう。