「先生はどのようなパーツを使っているのですか? え?

じゃあその頭部の肌色の装甲は?」

ジェノス    One Punch Man ワンパンマン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

われわれ日本人男性のほとんどが、もっとも恐れるものは

たった一つ、髪の毛を失うことである。

 

 

どれだけ男前、美男子、イケメンと評されようが

頭髪を失った瞬間、世界は激変する。

 

 

社会的地位がどれだけ高くても、知性や教養に満ち満ちていたとしても

頭髪を失えば、世間の目は激変する。

 

 

親しく優しい人々が周りにいても、妙な視線が頭部へ刺さり

生暖かく見守られ、視線を逸らされたりする。

 

 

それ以外の人びととなると、

もう人間世界のすべての悲惨さを体験することになる。

 

 

どれだけ優れた見識を、溢れ出る知性や教養から

紡ぎ出そうとも、次の一言で終わる。

 

 

「うるせー、このハゲ」

 

 

 

 

 

 

 

ハゲ

「それって、あなたの感想ですよね」

 

 

 

 

 

 

 

われわれ日本人男性は、ハゲた時から、人権を失ってしまう。

ハゲると、世界の全てが敵になる。

 

 

ひろゆきのように、ハゲ・デブ・犯罪者の3点セットとなると

もう人間扱いされず、頭の悪さでカバーしていくほかない。

 

 

ひろゆきのような整形野郎には分からないだろうが

男前、美男子、イケメンの人にとっては、奈落の底に叩き落される。

 

 

その度合いが高ければ高いほど、まさに地獄絵図である。

だからその前に、なるべく早く異性を見つけて、結婚した方が良い。

 

 

これは超限戦であり、非戦闘地域が戦闘地域なのだ。

キャーキャー言ってくれている間に、とっ捕まえるのだ。

 

 

 

これほどまでに男性陣を悩ませる、ハゲ

これは大問題で、大いなる恐怖であり、死活問題でもある。

 

 

われわれ男性は、MMT(現代貨幣理論)に習い

「ハゲ」とは何か、と問わねばならない。

 

 

ハイデガーの「在るを問う」のではなく(存在論的解釈)

形而上学の本質、もっと言えば、現象学的なやり方で迫らねばならない。

 

 

「ハゲ」とは何か

それはもちろん頭髪を失うだけのことである。

 

 

それだけなのに、人間が今までこつこつと築いてきた人権

もっと攻めるならば、存在意義すら失ってしまう。

 

 

ある程度、年齢がいったならば

別に、ハゲでも問題はなく、中身になる。

 

 

女性にはもてなくなるかもしれないが

歳くってからも、女性からもてようというのは厚かましい。

 

 

しかし人間世界は、不思議なもので

ハゲても、もてまくった人もいる。

 

 

 

小話 ユリウス・カエサル - cafe mare nostrum

 

 

 

ユリウス・カエサルとは ―ローマ帝国の礎を築いた男― | 古代 ...

 

 

 

二千年以上前の人だが、ほとんどの人が感嘆せざるを得ない

独創的な政治的天才であり、軍事においても真似ができないことをやっている。

 

 

古代ではアレキサンダー、ハンニバル、スキピオなどは

現代でもお手本として、軍の学校では習う。

 

 

でもこの人の戦略・戦術は、教えられて

真似できるような代物ではない。

 

 

ガリア戦記のアレシア攻防戦は、圧巻である。

アフリカ戦役ともなると、こんな人に誰も勝てないと知る。

 

 

 

「人間の弱点ならば、あれほど深い理解を示したシュークスピアだったが

ユリウス・カエサルのような人物の偉大さは知らなかった。

 

 

『リア王』は傑作だが、『ジュリアス・シーザー』は失敗作である」

バーナード・ショウ

 

 

 

シェークスピアでも描けないが、多くの人が

この人を書いており、これからも書かれ続ける。

 

 

この人は、「ガリア戦記」などの著作が

未だに文庫本となっても読まれ続けている、類まれなる文章力も持つ。

 

 

この人が自分で「ガリア戦記」を書いちゃったので

後世の人は、なかなか書く気になれない。

 

 

それぐらい圧倒的な文章力まで持っちゃっていて

その上、女性にもてまくったという。

 

 

若い頃は、金がないどころか借金まみれ

名家の出身だったが、地位も金もないのにもてまくり

 

 

40歳前後で地中海世界の中心になっていくが

借金は天文学的数字なのに、愛人がいっぱい

 

 

恋文の名手だったようなのだが、初代皇帝アウグストゥスが全部廃棄させた。

死後、神となったカエサルのラブレターは残っていない。

 

 

 

そんなんでもありのこの人の唯一の悩みが、ハゲだったという。

どんどん後退していくタイプだったよう

 

 

人生初、ローマ男にとってもっとも名誉とされている凱旋式

そこでカエサルの兵士たちは、大声でこう叫ぶ。

 

 

 

「市民たちよ、女房を隠せ。

禿の女たらしのお出ましだ ! 」

 

 

これにはさすがにカエサルも抗議したらしい。

画像では、月桂冠をつけている。

 

 

これは、元老院が特別に配慮して

凱旋式以外でも、カエサルだけに認められた。

 

 

常に月桂冠をかぶってよい

この特例に、非常に喜んだとある。

 

 

 

「ブルータス、お前もか」で有名なこの人の生涯を読むと

日本史ではおめにかかれず、他の世界史を見ても比肩する人はいない。

 

 

ヨーロッパでは、古代ローマ史は必須なので

3月15日と言えば、カエサル暗殺の日として皆知っている。

 

 

こんな人は二度と出てこないと思わされるカエサルでも

ハゲには悩まされたのである。

 

 

いつか技術が発達して、この世からハゲがなくなる

その日まで、悩まされることだけは間違いがない。

 

 

「ハゲとは何か」と問われれば

駆逐されるその日まで、大変深い悩みであると言える。

 

 

 

次は、やっとどうやれば、日本人男性の多くが

ハゲを回避することができるのか、この話をすることができる。