ANTIFA
反ファシズム運動
積極的にファシズムに反対している集団や個人
「アンティ・ファシズト」のテーゼは、
アンティファ運動の名前にもなっている。
アンティファは、かつて「ブラック・ロック」と
呼ばれたアナキスト運動と同様、
主に白人の上流階級という特権階級の子弟たちで構成され、
映画の忍者の恰好をし、器物を破壊し、
人びとに嫌がらせをする口実として、
左翼イデオロギーを悪用している。
(マイケル・リンド『新しい階級闘争』)
David Marcus ," Antifa Is Mostly Make Up of Privileged White Dudes ,"
The Federalist , July 1,2019
デビッド・マーカスによれば、メディアの多くがアンティファを
ファシズムと人種差別に反対する多様な戦士グループとして扱っているが
これは、捏造である、という。
ウォール街占拠運動で、2つの異なるグループがあり、
一つは平和な知識人で、もう一つはいかがわしい集団がいたという。
その集団は、真っ黒い服を着てパンクの恰好をしており、
バンダナをマスクにする準備をしていて、麻薬の常用もしていた。
彼らが現在のアンティアで、ほとんどが若い白人
世論調査では、極左進歩主義者の大多数が特権階級の白人だという。
本来、国家は国内におけるこうした暴力を縮減するために
暴力(武力)を一手に引き受け、普遍闘争状態を避けなければならない。
しかし米国では、自然権が認められているため
各自武装して、身を守ることが許されている。
その上、ポストモダン思想が蔓延しており、
無数の交渉を重ねることで、なされる合意が非常に困難に見える。
米国の本質的な問題点は、暴力を様々なかたちで正当化していることにある。
個人の自然権も認め、また国家による暴力の反省がない。
国家間の暴力の恐ろしさを2度も人類は、味わったが、
米国は、それに対して、深く考えこんだ様子が見られない。
彼らが戦争の悲哀を感じるのは、せいぜい南北戦争ぐらいである。
第二次大戦に対する彼らの感じ方は、ナチを倒してやったぐらい。
なぜその程度でいられるのかというのも、
まず地政学的に、非常に安全地帯にいるということ。
もう一つは、経済を自国内で完結させることができるということ。
天然資源、農業環境など非常に恵まれている。
この2つの条件があるので、外交政策で無茶しても
国家存続という非常事態が起こり得ない。
また大東亜戦争における非戦闘員(一般市民)大量虐殺や
2度の核兵器使用すら、反省することなく正当化までしている。
本来、降伏した兵士を殺してはいけないが、それも破っていたし
海上戦闘で海に放り出された兵士を救助どころか、銃で乱射して殺していた。
米国のそもそもの成り立ちからして、原住民を虐殺してできた国で
ハワイ、フィリピンなど虐殺することに躊躇いがない。
欧州は、人間世界の様々な悲惨さを経験してきたため、
哲学や思想が発達して、なんとかそれをなくそうとしてきた。
米国には、それがない。
内戦になるとまでは考えられないが、国内の階級対立が収まるだろうか。
それどころか激化する未来しか見えない。
こんな国と付き合って、日本は大丈夫なのかなと訝しむ。